そして僕は途方に暮れる

そして僕は途方に暮れる

 

 

監督 三浦大輔

キャスト

藤ヶ谷太輔…菅原裕一

前田敦子…鈴木里美

中尾明慶…今井伸二

 

 

なんか色々面白い。

いろんな感情に振り回される話でした。

 

タイトル通り、大沢誉志幸の歌が最後に流れてくる。

で、歌詞通りなストーリーのかなーと見る前は思ってたのに

なかなか違ってた。全然違うわ。

 

彼女と同棲中、浮気がバレた。

さあ、どうする!

謝り倒すか、開き直るかだと思いきや

部屋を出て逃げるという選択肢をとるタイプは初めて見たわ。

 

ってか、別の場所に行っても

自分の分が悪くなったり、不都合が起きれば逃げる。

おもしれー!

こいつ、とことんクズだ!というのを見せつけてくれる。

こういうタイプって一生こうやって生きてくんだろうな。

そう簡単に変えられるもんではない、と思う。

 

と思ったら

父親がコイツを上回るクズ人間だったので

もう笑うしかない。

トヨエツ最高ヨ!

たまーにこんな自堕落な役をこなすトヨエツだけど

カッコよさを一切出さず、ピタッと役をはめてくれるのは流石です。

 

自分を映画の主人公に見立て、

ピンチの時には「面白くなってきたぜ」と考えれる

ポジティブな人はたぶんですが生き抜ける。

が、反対の性格の人は最終的には自死ですな。

逆境に立った時、本来の自分がわかるのかも。

 

でもな、主人公の彼はまだまだ若いから

どん底になってもどんなクズでもやり直しができる。

年老いたときに何もかも失ったら

なかなか難しい。

だから、トヨエツの最後の行動はとても勇気ある行動だったと思う。

 

あれ、トヨエツを応援しちゃってる。

主人公を完全に食ってた父親トヨエツ様。

 

あの~「なんか、ごめんなさい」っていうセリフ。

まあ映画だから気にしなきゃいいんでしょうが

なーんにもわかってない謝罪ってどういうこと?

「なんか、申し訳ない」「なんか」

わからないのに取り合えず謝っとこってことですよね。

なんか、小ばかにされてる感があるね。

 

まあいいや。

藤ヶ谷くんが途中途中、袴田吉彦に見えました。

なんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして僕は途方に暮れる

ドーム 寄宿舎

ドーム/寄宿舎(字幕版)

 

 

監督 ソンヨット・スックマークアナン

キャスト

チャーリー・トライラット…チャトリー

チンタラー・スカパット…プラニ―先生

スティポン・タットピタッククン…ウィチェン

 

 

どこぞの国の(タイでした)B級ホラーを見たつもりが

予想以上に良い出来だったので

なんだかお宝発掘したみたいな嬉しさがありました。

ちょっと最近、幽霊ものばっか見てる私。

 

主人公のチャトリー君は

親の言いつけで強制的に寄宿舎生活を送ることに。

そこで幽霊が出るという噂を耳にしてしまうのだ。

 

この寄宿舎になかなか馴染めないチャトリー君。

孤独を感じているときに

同じようなタイプの少年と仲良くなっていき…

 

一応ホラー映画のジャンルなのね。

それに伴い「なんか出るかも?」的なシーンの音楽が

不穏なメロディだったり

その他いろんなシーンでもとにかく音楽が良かったの。

 

で、ホラーといえばホラーなんだろうけど

ジュブナイルっぽい要素もあって

友情、家族、成長

せつなさ、あったかさとかも混じって

結果的に後味がスッキリした話でした。

 

寄宿舎初日に集団でチャトリーを見てたガキ大将グループ。

うわー、揃いも揃って人相悪い子たちを集めたな

と訝しんだ子らが

最後にはチャトリーを心配して

顔面涙と鼻水でグチョグチョになったボスの男の子が

可愛く見えました。

棺屋の息子ヌイくんは最初から最後まで個性あふれ出てた。

 

途中ウサギの解剖途中が並べられてあったり

水死体になってしまった「彼」のブヨブヨ遺体という

ちょっとだけドキッ!というとこはありますが

それさえ除けば怖いもんなしです。

 

やっぱ最初のほうでは青黒さを基調とした背景で

好きになれませんでしたが

たぶんこれはチャトリーの心をも現わしてたのかも。

徐々にコントラストが変わってきてたので

表現方法もうまいなーと思いました。

 

 

 

 

 

ドーム/寄宿舎(字幕版)

あたおかあさん

短編映画『あたおかあさん』

 

 

監督 大倉寛之

キャスト

西山美海

原田えりか

 

 

短編映画。

だけど、こういうクソおもろくないのもうヤメレ!

 

ストーリーもなんだかな、だし

役者も微妙に下手だし

何を主張したいんだか、伝わらない。

 

あたおかあさん。

あたおか。

全然あたおかではない。

世の中にはもっとリアルあたおかあさんがウヨウヨいるぞ。

普通やん。

なんなら、私の方があたおかあさんかも。

 

出だしのハサミのシャキンシャキンは

良い音出してたものの…。

月子が隠れてバイトしてたコスプレ写真を

勝手にスマホを見たおかあさん。

お母さん自身もそれを上回るコスプレ写真を

娘に見せたら

かなりの、あたおかあさんになったのに。

 

至って普通のおかあさんでした。

期待外れでした。

 

ちなみにうちの彼様は

「あたおか」の意味を最近まで知らなかったと告白。

エガちゃんファンなのにビックリしたわ。

 

 

 

短編映画『あたおかあさん』

パルス

パルス (Pulse Japanese Sub)

 

 

監督 ジム・ソンゼロ

キャスト

クリスティン・ベル…マティ

イアン・サマーホルダー…デクスター

ジョナサン・タッカー…ジョシュ

 

 

これって日本の「回路」のリメイクらしい。

あれ~こんなだったっけ、回路って。

忘れちゃってるわ。

 

なんだか全体的に青黒い画面で見づらいのよ。

雰囲気はそれなりに醸し出してるんだけど

結局あの化け物なのかわからんやつらは

どんな正体なのかサッパリ。

インターネットから出てきたウイルスオバケ?

 

赤いテープを貼ればやつらが襲ってこないという。

やはり危険な色という事でしょうか?

うちのパソコンは古いのでたまにブルースクリーン

発動されるから、

もしかするとやつらにウイルスばら撒かれちゃうかもしれないねえ。

 

得体のしれない恐怖感っていうのが

たぶん前面に出てればまた違うのかもしれないですが

アメリカはそうはいかなくって

洗濯機だか乾燥機から出てきたタコ入道モンスターには

鼻でフフンと笑ってしまいました。

出てくる怪異が違うだろうよ、と。

いろんな場所にハッキリしたような姿で現れるんで

「得体のしれない」「気味悪さ」がなかったです。

 

ビックリ音の出し方も直球で

来るぞ、出てくるぞとじらしておきながらの画面にドーン!

ある意味、変に裏切らない古典的さ。

最近のは変化球が多すぎてたまに肩透かし食らいますもんね。

 

圏外だと敵から免れるという

シンプルな回避方法がなんだかアダルト世代には嬉しい。

みんなして山に住もうよってことになる。

 

 

 

パルス (Pulse Japanese Sub)

ある閉ざされた雪の山荘で

ある閉ざされた雪の山荘で

 

 

監督 飯塚健

キャスト

重岡大毅…久我和幸

中条あやみ…中西貴子

岡山天音…田所義雄

 

 

先日、友達と待ち合わせて少し早く場所に到着してしまったので

本屋をぶらついてました。

そこで目に留まったのがこの小説だったりしたのを覚えて

小説買わずにこっちを見た。

という、小さな文字が苦手になってきたオバサンっす。

 

こういう密室もののミステリー大好きなんだよね。

出てくる人数も限られてるし

どこで見破ってやろうかなと俄然はりきりながら観ちゃいました。

 

と、天音君の髪型…笑

おかしいでしょう。

 

ウィキでちらっと原作のあらすじを見ちゃったけど

映画とはまた少し設定が違ってて。

カメラの撮り方が面白かった!

間取り図の中で人間が動いてるのとか面白いし。

が、東野さん原作のものにしては

ストーリーが少し幼い感じがしたんだけど

やっぱり映画用だからかな?

んーでも嫌いではない。

2時間枠でここまですれば上出来なのかも。

 

若手の俳優さんが揃って頑張ってたのが良いです。

森川葵なんて、ずっとひそかにこもってたわけで。

その、何日間か籠った後の登場のしかたなんて

小汚さがにじみ出てて

あー、こんな姿にされちゃって!でもリアルだよね、それ、と。

だって数日、お風呂すら入れないんだもんね。

メンバーの中で一番舞台俳優っぽかったし。

 

謎を解いて推理をして犯人がわかるまでの盛り上がり、

山場がなだらかなような気がしたんで

これは原作の方が「おっ!」となるのかなあと。

だからって読みませんけどね、字が小さいから。

 

 

 

ある閉ざされた雪の山荘で

人

 

 

監督 山口隆太朗

キャスト

吉村界人…健一

田中美里…彩子

冨手麻妙…石川

 

 

短編映画。

主人公は死んでしまって幽霊からの冒頭。

39分だっけか?

この短さの中に映画で伝えたいことが詰まってて

心が少し潤いました。

 

お母さんは霊が見えるタイプのようで。

こういうパターンなら

霊が見えてもいいのにな、と初めて思ったり。

だってさ、愛する人とのお別れは

ちゃんとしておきたいじゃない。

急にいなくなったら悲しすぎる。

 

最後に息子があちらの世界にいくまでの時間を

母と息子で過ごす数日間。

ベタですが、とうとう息子とサヨナラした後の

写真を見て泣いてる母親のシーンにウルウルきました。

 

 

幽霊なのにタバコ吸う(笑)

周辺は煙だけ充満してるんだろうか。

気になるし。

 

もう行かなくちゃ、と息子は言うが

逝く先がわかってんだろうか。

どうすればあっちに行けるのか真面目に気になった。

急に消えるのだろうか?

 

タバコを吸ってるおじいさんの霊。

あちらの世界にいかないんだろうか。

心霊写真になってまでも収まってる父親の霊。

タフだなあ、という息子のセリフに笑えた。

そこまでして映りこみたい父霊ってことか。

 

自分の親が亡くなって1年半。

見えないけど、私はまだ姿がない父に話しかけています。

映画の中で母息子が話してたシーン。

ネイティブアメリカンは亡くなった人を死んだと言わず

もうひとつの世界で生きているという所。

生きてく場所が変わるだけ。

私もそう思いたいです。

こっちにはいないけど、あっちにはいるんだよね。

 

私は母でもあり、一人の子でもあります。

そしてまだ思いっきり生きています。

どちらの視点で見ても潤えます。

死ぬまで話しても話したりないだろうけど

生きてるうちに、いっぱい家族に伝えたいことを

言葉にしないと、と思いました。

 

 

 

 

 

カミングスーン

カミングスーン(字幕版)

 

 

監督 ソーポップ・サクダ―ミシット

キャスト

チャンタウイット・タナセ―ウィー

ヴォラカーン・ロシャナヴァチャ

サリンラット・トーマット

 

 

タイのホラー映画。

うーん、眠い時に見てしまったのがいけなかったか。

3回ぐらい寝落ちしちゃって

4回目でやっと最後まで見終えることが出来ました。

 

じっとり系かというとそうでもなく

幽霊のばあちゃんのしつこい圧が多い。

怖いとかそういうんでもなく、

音とか白目や赤目とかで多少ひくつくトコはあるものの

ああ、そうだったんですねって感じ。

 

だもんで、タイ映画にしては??⤵でした。

期待しすぎてた。

 

なんでしょねー、

役者陣にクセがないっていうのか

主人公もばあちゃんもパッとしないんだよね。

幽霊ばあちゃんが髪をとかす貞子のようなシーンもあるけど

ゾクゾク感が皆無。

なんなら、髪薄い人や副作用で髪抜けてる人に失礼だろと

よけいなことまで頭によぎってしまう始末。

 

ばあちゃんに目をつぶされた子らは

何を食べてるんだ?と

そこだけが興味湧いたシーンでした。

 

 

 

 

 

 

 

カミングスーン(字幕版)