モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト

 

 

監督 ダニエル・ジル

キャスト

ジョシュ・ホワイトハウス…リアㇺ

フレイア・メーバー…ナタリー

 

 

音楽ものの映画として

うーんイマイチだったなあ。

主人公がバンドマンだったり、

それなりにいろんな曲は流れてはいたけど

ブラーの曲であり、タイトルであるコレが

活かされてなかったように思うんですが。

 

まあ、よくある復縁ラブロマンスで

そこに音楽も加えちゃったってやつか。

あたしゃもっと、ブラーに首ったけなぐらい

彼がブラーマニアなのかと思ってたよ。

 

見る層はどれぐらいの人たちなんだろう。

ところでブラー知ってる人はどれぐらい?

と言っても、私もヒット曲しかブラーを知らないが。

 

彼はかたくなにデジタルな機器を嫌っていて

曲を聴くのもせめてCD。

それはものすごくわかるんだよね。

特典もやっぱりCDならではだよね。

ホントならレコードで静かに針を落とし、

「音楽を聴く」という行為をじっくり楽しむのが

一番いいよね。

 

そういう彼のこだわりはわかるんですが

なんせバンドを有名にして…という理想と行動が

ともなってないんだわ。

彼女のナタリーにあんなこと言わせてまで

頼りなさすぎる。

 

出会って甘い生活を送り、

すれ違い、別れて、

未練が募り、ヨリ戻す。

しかもヨリ戻しのきっかけがyoutubeですかい。

10代のような設定じゃないか。

 

リアㇺの髪型もおかしなことに最後なってるし(笑)

 

全編ブラーの曲だけでも良かったかも。

で、彼等バンドの曲もちょいちょい入れて。

 

「ヘッド」がつくバンドは売れるんだ?

このアイデアからのバンド名「ヘッドクリーナー」は

イイと思います。

 

副題の泣き虫ギタリストって…だせー!

 

 

 

モダンライフ・イズ・ラビッシュ~ロンドンの泣き虫ギタリスト(字幕版)

愛唄 約束のナクヒト

 

 

監督 川村泰祐

キャスト 

横浜流星…野宮透

清原果耶…伊藤凪

飯島寛騎…坂本龍也

 

 

横浜流星くんの演技を初めて見たわ。

ずっと彼は何者?と思ってたんで。(失礼)

 

これ、あの歌をモチーフに脚本書いて

映画化したやつなんだ?

若者→難病モノ→ヒット曲ときたんで

一昔前のケータイ小説を映画にしたのかと思った。

 

最初っから病気ものなんだーと知ってしまったので

萎え気味に見始めました。

もっと爽やかな青春ロマンスかと思ったのに。

あざとさが…ね。

 

ラスト部分で歌が出来上がり、

トオルの友人坂本が歌い終わり、

空を見上げるトオル

頬ピンク色に染まって…血色良かったなー。

とてももう少しで死んでしまいそうな人とは思えん血色。

ああ、どう処理したらいいんでしょうか。

 

映画だし、時間が限られてるし、

端折れるところは端折ってもいいんです。

もちろん実話でもフィクションでも

ある程度は脚色されてもいいとは思います。

が!

トオルさん、あまりにも元気すぎるのよ。

 

あと3か月と言われて

なにかしらの体の異変や兆候もあったはず。

なのに成海璃子とモリモリとタコス食うし。

 

凪ちゃんを外に連れ出して

翌日朝日見ようとするのもいいですが、

せめてお薬飲ませたりしないとやばいっしょ。

あと血液の病気だっていうのに

海で裸足はアブナイアブナイ。

まあ、いろんな血液の病気てありますが

難病だろうから血が出たら大変よね。

え…そういうの監修してないんだろか。

 

というようなとこが

適当に物語を進行させてるケータイ小説なのかと

感じたわけです。

 

果耶ちゃんの演技だけは上手いので

(微妙な表情の変化とか)

この子だけをもっと見ていたくなりました。

 

泣かそうと思って作った映画なら残念、泣きませんでした。

 

坂本くんの出だしのタトゥーが最後に回収。

が、見直したら

カウントダウンアプリがあと62日間になってたんだけど

普通にバイトしてるし、普通にごはん食べてる。

どうなっているのやら???

 

 

 

 

愛唄 ?約束のナクヒト?

⤴なぜに「?」がつく?(笑)

リベンジ・マッチ

 

 

監督 ピーター・シーガル

キャスト

シルヴェスター・スタローン…レーザー・シャープ

ロバート・デ・ニーロ…キッド・マクドネン

キム・ベイシンガー…サリー

 

 

これすごくない?

冒頭の昔の2人の試合、え?あ?CG?編集?

どうやって戦わせたの?

ロッキーvsレイジングブルから引っ張ってきた?

 

そのボクシング映画で主役をはった2人が

年月を経て70近い年齢でボクシングで戦うという。

やっぱりすごくない?

 

いざ試合の日、思いっきり肉体も披露してくれた。

やーすごいわ!

日本の俳優でいえば

舘ひろしvs岩城滉一クラスが裸になって戦うってことよ。

元から筋肉つけておかないと脱げないでしょ。

 

それにキムベイシンガーの美貌、あれもナニ?

撮影時、60近いでしょ。

なんだってゆーの?あの色気。

 

あ、ロッキーもレイジングブル

知らない人でも全然楽しめちゃうんですが、

やっぱりこの昔の2名作がまた見たくなった。

パロってるとこも楽しめるしさ。

(あまり生卵シーンは好きじゃないんだが)

 

たぶんですが

この2大俳優、コメディは不得意だと思われます。

コメディ映画も過去に出演はしてますが

完全にはじけきってないイメージがあるんで。

そりゃそうでしょうよ、という気持ちもわからなくはない。

 

けっこう下ネタたっぷりだし

汚い言葉や高齢者扱いされるのも多いセリフの中で

が、がんばっておられます…。

デニちゃんがエロじじい呼ばわりされるのがなんだか新鮮。

 

2人ともお互いが大嫌いな設定の上での試合。

けれど「思いやり」いっぱいなお助けで

最後にゃあ泣いてしまいましたわ。

うれし泣き。

スポーツ精神いいなあ。

 

オマケのエンドロールでは爆笑。

ダンテが仕掛ける次のボクシング対決は…で

そ、それもマジに実現してほしいとさえ思った。

 

お2人、あと15年以上は俳優続けてほしいなー。

踊ってるデニちゃんがキレッキレだったし

決して見て損はない映画でした。

 

 

 

 

 

リベンジ・マッチ (字幕版)

インビクタス 負けざる者たち

 

 

監督 クリント・イーストウッド

キャスト

モーガン・フリーマンネルソン・マンデラ

マット・デイモン…フランソワ・ピナール

ジョエル・ストランスキ…スコット・イーストウッド

 

 

ほぼ実話もの。

ラグビーのチームの一員チェスターは子供たちから大人気。

それは彼が唯一の黒人だったから。

ラグビーは富裕層の白人がやるスポーツ。

黒人の子供たちは裸足でサッカーをしている。

ラグビーをしてる子供たちは皆白人。

 

こういう分離されてるようなアパルトヘイト問題を

マンデラさんはここでも解決に導いてくれる。

 

マンデラ氏はどれだけの変革をおこなっただろう。

このラグビーに関することも獄中で知識を得たらしい。

彼は闘士ではあるけれど、

和解や団結により平和が訪れることを既に知っている。

2013年に逝去されたけど、きっともう生まれ変わってると思う。

たぶん10~20年後には再びどこかの地で我と戦いながら

魂を浄化させていくんだろうなと。

彼の魂は高尚だと思ってる。私はね。

 

どうせならマンデラ氏の思考、目線からと

ラグビーチームの視点からの

2つを引き離して映画にしてほしかった。

2つともどっちも濃い内容なんで。

 

後半、ラグビー勝戦の時の

あの一つにまとまった観客たちの応援。

今の時期こんなに集客で盛り上がることも遠のいてるので

見てて血が騒ぐほどの震えと興奮。

 

勝戦の途中途中、道で一人の黒人少年が

白人警官が聞いてるラジオの傍で

じりじりとにじり寄りながら一緒に聞き入ってるシーン。

最初は少年を追い払おうとしていた警官たちも

次第にラジオに集中して耳を傾け、

優勝してからは少年を交えて大喜び。

これもラグビーにより差別の壁を取り払った。

なんか泣けそうな光景だった。

 

ラグビーに限らず、スポーツは

国や人種や貧富の差など隔たりを超えて

楽しんで見れる。

戦争という殺し合いの戦いではなく、

スポーツという戦いで

観客も選手も同じ気持ちで団結して戦える。

これこそが平和につながるのに。

 

マンデラ氏の崇高な思いや行動は決してブレない。

どんなに自分を苦しめてきた白人に対しても赦し、

国をまとめようとしてる。

なんて偉大な人なんだ。神だな。

 

それに引き換え、この度の五輪は…

私の国の首相は…

 

 

 

 

 

 

 

インビクタス・負けざる者たち [DVD]

僕の中のあいつ

 

 

 

 

 

監督 カン・ヒョジン

キャスト

ジニョン…キム・ドンヒョン

パク・ソンウン…チャン・パンス

ラ・ミラン…ミソン

 

 

韓国映画はあまりハズレがないんだよなあ。

悔しいけど。

これもそのひとつ。

しっかりハラハラと笑いのバランスがうまい。

 

特にパクソンウンが目覚めたときから

(心は高校生)笑いっぱなしなぐらい

おどおど感やへなちょこ感がたまらなくいい。

 

入れ替わりの映画はけっこう見てるけど

ヤクザと高校生、しかも父性が湧いたっていうのは

また新しいのかもしれない。

 

韓国なんで日本の顔立ちと似てるのも特徴あり。

学校のいじめっ子には劇団ひとり似の男子。

ミソンは山村紅葉

ドンヒョンの父には蛍雪次朗

日本の役者とどうにも被って見てしまう。

わかりやすい。

 

特によかったのが

パンスの直々の手下、マンチョル役のイ・ジョンヒョク。

いかつくコワモテ役なんでもちろんケンカもすご強い。

が、二人のジムトレーナーの時の髪下ろした姿や

最後の最後に店に現れた姿など吹き出すほどカワイイ!

ギャップがたまらん。

 

メイン主人公で演じたジニョンという若手の人。

最初の太っちょパッツン頭から痩せると

ああも人って変わるのね。

その彼、学校のいじめっ子から呼び出され、

殴られる寸前に相手をはたき倒すとこのシーン。

手のはたき方が慣れてて、

え?ふだんまさかこういう、ケンカ慣れしてる人?

って思わせるぐらいなはたき方でした。

 

そのジニョンも熱演してましたが

コミカルな部分ではパクソンウンにかっさらわれました。

見終わった後に、すぐにもう一度見直したくなる。

たぶん同じとこで笑うんだろうな。

 

もうラストは幸せそうで、それを見てる自分も嬉しくって

あーなんかいいなーこういうの、と

良い気持ちになった良作です。

 

 

 

 

 

 

 

僕の中のあいつ(字幕版)

 

インクハート 魔法の声

 

 

監督 イアン・ソフトリー

キャスト

ブレンダン・フレイザー…モー

ポール・ベタニー…ほこり男

ヘレン・ミレン…エリノア

 

 

とても面白くなりそうな題材だったわ。

本を朗読するとそれが現実になってしまう

「魔法舌」を持っている主人公モー。

 

朗読してしまったために

本の中の悪い奴らも出てきてしまったし、

代わりに妻が本の中に入ってしまったし、

その本自体が希少な本で増版もされてないという。

 

っていうワクワクしそうな話なのに

全然生かされておらず、

なんなの?

妻はいつから本の世界からこっちに戻ったの?

なんで声だけ残してきちゃったの?

というのがわからん!

 

その「インクハート」を書いた

作者のおじさんも出てきて、

本の世界に行きたいといい、

行ってしまったんだけど

特に現実世界に疲弊しているわけでもなく、

ただ単に空想の世界に行ってみたいという願望だけで。

 

絶対に設定は面白いと思う。

本から出てきたキャラクターも

朗読の途中から出てきてしまったようで

顔に文字が刻まれたまんまだし。

檻の中にいた動物たちも

全く見せ場が少なく、活かされてくれてないし。

残念だったなー。

 

もっと子供たちにもわかりやすいような設定にするか、

結構な戦いまで見せてくれる

大人のスペクタクルファンタジーでも良かったし、

どっちつかずの展開だったねえ。

 

アラビアンナイトから抜け出てきたファリッドの扱いも

かっこいい容姿なのに、なんとなく中途半端。

まあ脇役だからしゃあないが…。

 

こういう系のファンタジー

何かをしっかり際立たせて描かないと

あふれんばかりの映画があるので

埋もれてしまうよ。

いいお話なんですが、もったいなかったです。

 

 

 

 

 

インクハート/魔法の声(字幕版)

屍人荘の殺人

 

 

監督 木村ひさし

キャスト

神木隆之介…葉村護

浜辺美波…剣崎比留子

中村倫也明智恭介

 

 

最近、邦画を見ると必ずと言っていいほど

中村倫也が出てるわ。

別に、わざわざ選んでるわけではないのに

引っ張りだこなんだろうか。

 

評価がへこむほど低いのね(笑)

内容は謎解きなので、

あ、これゲームとかにもなりそうじゃん

って思いながら見てた。

私はストーリー的には悪く感じなかった。

映画化しちゃったのが失敗だったのかね。

原作読んでないけどさ。

 

少し眠い時間帯に見てしまったので

上手く眠りに導いてくれればいいな、と

かなり期待しないで見たから

結果ちょうど良かったのかもしれない。

 

 

でも最後の最後がダメダメだったね。

明智をあそこで出す意味があったんだろうか。

謎のゾンビもなんでどうしてが回収されてないし。

あんなゾンビたちがウヨってたら

長野のフェス一帯だけで済むわけないでしょうに。

 

今まであまり思わなかった浜辺美波の演技力。

こういう不思議学者のような

つかみどころのない役も見て

上手いんだなあ、とやっと思った。

キレイ可愛いだけで、それまでそこしか見てなかったわ。

神木君は安定でした。

 

きっと小説だと

葉村&明智関係がしっかりしてると思うし、

比留子の相撲のような合いの手?みたいなのも

なぜそうやるのか、わかると思うんだけど。

何度も比留子が葉村と組みたいといっても

かたくなに明智との絆を崩すことなかった葉村。

それをもっと知りたくなった。

っても、小説までは読む気ないかなー。

 

監督、まだまだ力量つけてほしい。

 

 

 

 

 

屍人荘の殺人