善き人のためのソナタ

規律第一で、非道を許さず、温情も感情もないような
まさに冷徹という言葉がピッタリなヴィースラー大尉。

ベルリンの壁が崩壊する前の反体制派、劇作家たちの証拠を見つけ出そうと
家に盗聴器をしかけ監視するのが任務。
その堅物ヴィスラーが次第に任務に背いてまで
作家の行動を見逃し、影の協力者になっていく。

恥ずかしい話、私は東西統一前の出来事を詳しく知らない。
なので、わかった口ぶりで簡単には言えないのだが
国家を敵に回すこの行為はまさに命を張った行為だと思う。
作家の行動も然り。

一見、仕事一筋で血も涙もないようなヴィスラー大尉。
でも彼こそクールな熱さを持つ人間味あふれた人間じゃないかと思う。

ドイツのケビンスペイシーだ。(←何が?容姿が)