写楽

興味深い人物。謎が多い人物。
写楽を研究してるフランキー堺が総指揮した映画。
が、監督篠田氏によって写楽そのものよりも
群像時代劇っぽくなってしまった…。
これじゃ写楽の魅力が生かされてないっしょ。

写楽ってあの時代の大衆には受け入れられなかったって。
今じゃデフォルメの絵って当たり前にある。
面白おかしくや、ある箇所をピックアップして描かれたりする。
当時は写真なんぞもないため、大衆は絵で本人像を楽しむしかない。
美化されて描かれるのがウケがよかった時代。
だから写楽の独特な絵は人気がなかったとか?

たぶん監督さんが違ったらまた別の写楽が撮れたかもしれない。
役者さんたちは頑張ってたのになんか惜しい気がする。
花魁の葉月なんて全くキレイじゃないし、人形みたい。

写楽をプロデュースした蔦屋重三郎の名は
今じゃあのTSUTAYAの由来にもなってるとかなってないとか。
ほぉ~と頷けたのはそれくらい。

どうでもいいが真田広之はカッコイイ。
なぜあの時に葉月にコロッといったのか男心は理解できない。