休暇

こわいよ、間が。
その間がとても静かで自分までもがそこにいるかのように
緊張に張り詰められてしまった。

今まで西島秀俊の演技には絶賛はしてこなかったけど
この繊細な心理描写や演技が恐怖という形で伝わってきた。
刑務官と死刑囚、一体どっちの気持ちで見たらいいのだろう。
詳しいことは描かれていないが
なぜか西島さんの死刑囚の演技に魅入られてしまった。

人生のイベントの中での最大な主役のとき。
「出生」「結婚」「死」
そのうちの2つのテーマがこんなにも苦しく織り交ざるなんて。
翌日結婚式なんて滅入りすぎ。
嫌だわ~刑務官の仕事って。

支え役として絞首刑の死刑囚を抱いて受け止めた平井刑務官。
愛する人の子供の不安な気持ちを抱きしめて受け止めた平井。
どんな気持ちだったのだろう。

しかし、現在の死刑執行ってある日突然なものなの?
前日に知らされて最後の晩餐ってないんだ?
それとアリさんの意味はなんだったんだろう。