WALL・E/ウォーリー

見てたと思ったのに見てなかったよ。
この私めが泣いてしまった。
ロボットにここまで感情移入できるなんて素晴らしい。
いやあ、実にいいお話だ!

それはウォーリーにちゃんと感情があるから。
誰かと話したい、触れ合いたい、という
人間っぽい感情があったからこそ
見ている側の人間がウォーリーの気持ちと重なってくるんだわ。

宇宙の母艦に住む人間たちはあくまでもサブ。
言葉を喋れても人間たちはお互い意思疎通をしていないし。
ウォーリーはイブというロボットの名前しか知らない。
会話というのがほとんどないのに
行動やしぐさで表現してる姿がとても愛くるしい。

人間がサブと書いたけど
すべてのキャラクターたちが実に生きていた。
艦長の勇敢さ、オートの反逆心、たぶんGであろうな生き物の動き。
むき卵のようなツルンとしたイブの容姿。
そしてガラクタっぽい機械部品を寄せ集めたウォーリーの姿。
数年前に亡くなったうちの犬、チャロにウォーリーが似てたので
なおさら重なってみてしまったし。

あと音楽。あ、特撮もだ。
おう眼をそらすことできない巧みな技術もパーフェクト。
無機質なロボットたちにここまで命を吹き込んだピクサー
映画会社まで褒めたくなっちゃう映画でした。