赤い月、廃駅の上に

有栖川有栖著。

へえー、鉄道を舞台にした本を書くんだ?列車系好きなんだ?という印象。
これ短編集なんです。

タイトルの話はなんだか夜にも奇妙な~の短編実写にもできそうな雰囲気。
決して「うぐ」「あぐ」とか発する得体の知れないものを映さなければテレビOK。

私的には
「黒い車掌」と「最果ての鉄橋」が良かった。

「黒い~」はだんだん気持ちが寂しくなってくるの。
ああ、自分はそうなるんだ、と途中からわかり観念した時点で
むむ~~~となってくる。
最期は?最期ってどうやって?とわかったら後は数秒だろうしね。

「最果て~」はロマンがあるのよ。
死後の世界ってやつですか?
死んだらそこで思考がストップって思ってないから、
というか、魂はどこいく?という疑問を持ってるので興味が湧いた。
有栖川さんはこういう想像力持ってるんだ、とニヤリしながら読んだ。

腰をすえて読むなら長編も面白いですが、
ちまちまの時間が多い私にはこういう短編集って
はい、次行ってみよう!が出来るんで面白かったりします。