ピヨ放鳥

これから暖かい日が続くと天気予報で知ったので
昨日の午前中、ピヨを放鳥することに。

ひよこひよこひよこ

今まで衣装ケースをピヨの家としてました。
そこからいつもはベランダのネットを張った即席ダンボール鳥小屋へ移動。
夕方になればまた衣装ケースに戻り、部屋の中へ。
その生活の繰り返しだったピヨ。

ついに卒業の日。
ベランダに衣装ケースに入ったピヨを連れて、
そのままふたを開けて…。

衣装ケースのふちの上にピョンと飛び乗り、様子を伺ってる。
いろんなところを見渡して、いろんな角度に首を曲げて。
降りない。様子伺いが長いの。

やっとベランダのコンクリに降りてみた。
ペタペタと歩き出してベランダの端っこへ。
ああ、飛ばないんだ?

ベランダにおいてある物を踏み台にして
徐々に飛び乗って上にのぼっていくものの、
外には羽ばたこうとはしない。
そのうちお隣のベランダにパサパサとしながら行ってしまった。

怖いのかな?
ずっと人間が住んでる狭い家の中で飛んでたんだもんね。
大空は広すぎるよね。
ビビル気持ちもわからなくはない。

するとお隣のベランダの手すりで足を滑らしたのか
空中でバサバサやってる。
どこか着地できるとこを探してるのかもしれない。
10m先、向かいの団地の踊り場の柵に飛んでった。
おお!飛べるじゃないの!


ピヨ自身もそれで自信がついたのか、
それからまもなく一気に大空へひよこ!

高い、高い。
ものすごく高いところで思いっきり羽根ひろげて飛んでる。
何週か旋回して…見えなくなっちゃった。

ベランダで一部始終を見てた私と彼様は
すぐさま反対側の窓に移り、空をじっと見上げる。
いた、いた!!
こんなにも高く飛べるんだねピヨ。

「おおおっ、ボクすんごい飛べるじゃん。
空ってこんなに広くて気持ちいいんだね」
と、ピヨが言ったかどうかはわからないが、
たぶんピヨ自身とても興奮してるんだと思う。

きっとベランダから放しても低空飛行なんだろうな、
とタカをくくっていた私は
ピヨのあまりにも力強く高く飛んでる姿に涙ボロボロしてしまった。


泣き笑い泣き笑い泣き笑い


とうとう卒業しちゃったね。
飛べるかなんて心配は無用だったね。
あとは、ちゃんと食べて、ちゃんと寝床見つけて
仲間作って、家族作って
カラスとかネコに気をつけて、あと車も気をつけて暮らしていくんだよ。

まだまだ心配は尽きないわ。
当分、空を見て過ごすことになりそうだな私。

ピヨ、3ヶ月間育てることができてありがとうね。
これからは自力で頑張って生き抜くんだよ。



ひよこ泣き笑いひよこ泣き笑いひよこ泣き笑い