かたみ歌

朱川湊人著。

この人の本、初読み。
読み進めていくうちに、作者は私より15才位年上かな?と。
あとでPR見て驚き。
たいして変わりないじゃないですか!

だってだって登場してくる歌がその年代が聴いてた時代でしょ。
だったらどうしても懐かしい曲を思い返したら作者が青春を送ってた頃と推測するじゃない。
私だってこの歌たちは知ってる曲と知らない曲が入り混じってる。
「アカシアの雨が止むとき」知りませんもの。

そのアカシアがつくアカシア商店街が舞台。
古本屋の主人が影のストーリーテラーであり、真の主人公。
覚智寺。70年代の歌。
まさにノスタルジックであって、私が子供だった頃を思い出しながら
とっぷり世界に浸っていきました。

動物好きな私としては「ひかり猫」がグラッと涙目。
「栞の恋」はテレビで似たようなのみたことあるけど映像化した?

これはホラー小説と呼んでいいのかな。
ハートフルホラーと。
死=無ではない、あったかくなる〆方でした。