鬼畜

昔々ね、自分が子供時代に見たときにとても怖かった映画。
あれは子供目線で見てたからでしょうね。
とにかく緒形拳岩下志麻の両人が怖くって。


数十年経って、大人目線で見直したら
岩下志麻のとった行動はさほど鬼畜ではないのかも、と。

お梅(岩下志麻からしたらそりゃあ当然の行動に出るでしょうよ。
火事に遭って仕事がうまく回らなくって、お金の工面だってしなきゃなんない。
そんなとき夫の愛人が子供連れて乗り込んできて
挙句の果てに子供置いてかれたら…。
イライラMAXで冷たく当たるのも無理はない。
実際映画の中ではお梅は子供を殺したかわかりませんし。

でもだからって
食べ物与えない、子供を置き去り、断崖から落とす、
なんてことは考えもつかないことですがね。
そのへん脳足りんです。
さっさと施設に預ければ(さもなくば置いてくるとか)良かっただけです。

今の世の中、この映画の鬼畜以上の虐待のニュースをやっているので
心がマヒしちゃってるのかもしれません私。
とった行動はさておいて
少しでも子供の安否を思う心を持ってた緒形拳(竹下)に人間を感じました。

菊代(小川真由美)が一番子供への情をスパッと断ち切れる鬼畜人だったりして。
あー、うちのおかんに似てるんだよなあ~小川真由美