秘密と嘘

最後は笑ってサラッと終わりやがって。
そこに至るまでが暗いの重いのなんのって。
見ててずっとドヨ~ンとした空気が終始流れてた。

さすがヨーロッパ方面の映画だな。
この重々しい中身。

最後までシンシアは
ホーテンスの父親がどういう人だったかっていうのを明かさなかったが
勝手な予測で申し訳ないが、望んだ性交渉ではなかったんではなかろうかと。

シンシアはなんていうか、年いってるのにあまりにも幼すぎる。
人としての強さのかけらがこれっぽっちも見えない。
弟モーリスに頼りすぎる面があるし、母娘で生きてるんだから
もう少し生きてくうえで「生きるしぶとさ」を持てないんだろうか。

それとシンシアがモーリス妻のモニカに言った言葉。
父を奪い、モーリスを奪い…のセリフ。
この父を奪いっていうとこがイミフ。
どこにも父についてまつわるセリフがなかったんで。

シンシアとは対照的にホーテンスの芯の強さ、理知的な面は
きっと養父母の愛情と教育で形成された性格なんだろうと思う。
そう考えると血のつながりってどうなんでしょうねえ。