チチを撮りに

アジア映画かと思ってたら日本映画だった。

チチを撮りに、だからお父さん撮るんだよね?と最初思ってたのに
チャリ二人乗りで姉が「おチチ触らないでよ~」と。
そっちのチチなのか?と一瞬見るの失敗か?と思ったら
やっぱり違うチチの方向でホッとした。

短い上映時間です。73分しかありません。
姉妹が小さいときに別れた父の見舞いに出向いてる最中に
その父が死んでもうて
そこで起こる出来事と心情についての映画です。
重くなく、でもコレといった答えを述べるわけでもなく、&ゆるいです。

異母兄弟の男の子が可愛いです。
あの男の子、これからおばあちゃんと暮らすそうですが
身内、特に叔父さんのお嫁さんが気強そうなので
可哀想な想いをするんじゃないかと不憫に思います。

これは作り物の話ですが
自分と重なるところが多少なりともあります。
私は母の立場ですね。
果たして別れた亭主が先に逝ってしまったなら葬式に行くか?が課題です。
そして「ざまあみろ」と言えるかです。
子供が骨を持ち帰ってきたときに潔く河原に捨てられるかです。

どんな別れ方をしても、一時は相手を好きになり命を作った若き二人。
どんなに憎んでも、それもまた自分の人生の一部であり、いつかは思い出となる。

この母は、かっこいいです。
骨投げて、笑顔で気持ち切り替えて、未来に向かって生きていこうとしています。
それは、まだまだ母としてやることが残っているからでしょうね。

葬式から火葬場までの姉妹の立場、、、、
どうしていいものかの気持ちが上手く伝わってきてました。
きっと自分もあの場所であの立場だったらどうしていいかわかんないですわ。