時計じかけのオレンジ

これをはじめに見たのって30年ぐらい前?だったかも。
見たといっても、最初の酔っ払いじいさんのとことか
他人の家で暴れてるとこだけだったので
…これはつまらんな。眠くなるな。
で、やめてしまって、早30年の月日が 笑

そして今、全部見てやろうじゃんの気持ちになり鑑賞。

よくわからない映画だとか、芸術だとか、高評価だとか
そういう人の話を一切排除して見てみた。

暴力描写がひどすぎるってのは
現在もっと猟奇的な殺人事件とかのさばってるし
前回見た「凶悪」のほうがより非人道的に思えたので
そこまで衝撃受けず。
でも、対等に戦うようなケンカはともかく、
単に強奪や集団でよってたかって暴行を加えるっていうのは
見ていて決して気持ちいいものでない。
やっぱりコイツ(アレックス)はイカレ腐れ野郎と思って見てた。

刑務所からの話は初見なので、なかなか新鮮に。
アレックスはなぜ自らあの実験だか研究だかのを受けたいと思ったのかね。
早く出所したかったから?
結果ロボトミーに似たような、自分の意思ではなく
操られた観念の人になってしまったわけでしょう。

牧師が叫んでた反対意見の「道徳的な選択ができるのが人間」?
みたいなことが監督の本質なのかなあ。
決して更生したってことでもないし、科学的な催眠療法みたいなもんだよね。
これこれすれば吐き気がするっていう。
それがトラウマというわけでもないから、抑えつけられたものが
いずれ噴き出るというのももしかしたらあるかもしれないよ。

女性二人と出会うレコード屋
何気に「2001年~」のアルバムジャケットがあった。
やるな、キューブリック

音楽とか、猫マダムの部屋の芸術品?とか、老夫婦の家の呼び鈴とか、
冒頭の下品な女性のオブジェテーブルとか
驚きと笑えない笑いもみせてくれてました。
でも最終的にはやっぱり未だわからない作品だな、ってことです。