ミルカ 感想

キャッチコピー

「走れ、ミルカ。魂のままに。」

ファルハーン・アクタル…ミルカ

ソナム・カプール…ビーロー

・400mランナー 実話のミルカ・シン

最近何かとインド映画やインドに関連する良作を見てるな。

「きっと、うまくいく」を筆頭に

製作国こそ違えど舞台がインドの

「スラムドッグ~」や「ライフオブパイ」もインド。

この「ミルカ」もまた良作でした。

1960年のローマ五輪。

400m決勝のゴールを目前にして、

なぜミルカは後ろを振り返ったのか?

なんていう見出しをみちゃったら

そりゃなぜなんだ?と気になるじゃあないか。

ミルカの半生をたどっていけば

自ずと答えがわかっていくんだけど、

それはそれは悲劇ありの苦悩ありので。

インドとパキスタンの戦争で

ミルカの住んでるところがパキスタンの領地に。

ミルカは逃げて生き延びたのに、親は戦って死んでしまう。

もうここからにして悲惨やん。

でもここから世界のアスリートになるなんて

とんでもミルカだよ。

ちなみにミルカは頭にお花乗っけてます。

おだんごにして髪の毛巻いてるの。

インド人って頭にターバン巻いてるイメージがあるよね。

それってミルカが信仰してるシク教から習慣がきたそうです。

所々に歌が入るんだ。

それがまたカッケエ!のです。

♪ラムネ玉やガラス玉 の歌も力強くかっこいいし、

ミルカのテーマソングみたいな歌もあって爽やか~なんだ。

そしてインドといえばダンス。

いろんなところでダンスシーンがあります。

コーチの孫娘と酒場に行ったときのダンスも

キレキレに踊ってましたが

将校になったときのダンスがとても楽しそうで。

電波少年」でなすびが

嬉しいときの○○の舞~を思い出してしまいました。

やっぱり嬉しいときって踊りたくなるもんだよね。

・発掘!ファルハーン・アクタル

ミルカの主役を演じてた人です。

ややっや、イケメンです!

正直どーでもいい容姿のインド人の俳優さんが並んだ中で

ひときわ目立って美形です。

だから主役に選ばれたんでしょーか?

肉体美も素敵です。

ムキムキな筋肉と走るフォームが美しすぎます。

頭におだんご乗せてますけどね。

この人、他の映画では監督もやってます。

INDIAと胸に刺繍されたブレザーを着て

姉さんと再会したしたときのミルカ…いや、アクタルさんが

とてもとてもカッコよすぎて、まぶしすぎて

映画も良かったですが

アクタルさんを発掘できて嬉しいです。

思う存分に目の保養になりました。

ミルカの恋人役を演じてた

ビーロー役のソナム・カプールさん。

出番は長くはなかったんですが

この人も絶世の美女です。

女の私でさえハッ!としちゃうほどでした。

・世界記録は次々と塗り替えられるのね

映画では当時の400mの世界記録は45.9秒でした。

これを破って45.8の記録を出したミルカ。

ざっと計算すれば100mで10秒位。

どんだけ早いんでしょ。

でも今の400m世界新記録って43.03。

マイケルジョンソンの記録を十何年ぶりに越えたからね。

人間の身体能力は計り知れないです。

ランナーのミルカの名言が映画の最後に現れます。

「勤勉さと 強い意志と 献身を備えた人は 高みに昇れる」

口で言うほど簡単なものじゃありません。

ミルカだって、映画では血反吐はくほど頑張ってた。

だからこそ結果がついてまわったんだと思います。

そこには並々ならぬ努力があったでしょう。

幾度も限界をこえたことでしょう。

走ることにすべてを懸けたストイックな精神が

ひしひしと伝わってきた映画でした。

ミルカ(字幕版)