太陽の坐る場所 感想

キャッチコピー

「あなたさえいなければ、わたしがキョウコだった」

水川あさみ…響子

木村文乃…今日子

三浦貴大…島津

・人間ドラマを軸にあてたミステリー

これは辻村深月さんが書いた原作の映画化。

その原作は読んだことないんですが

映画にすることによって多少脚色されただろうし、

はっきり言ってミステリーではございません。

じゃあどんなジャンルなの?と問われたら

群像劇としかいようがない。

主役2人より、島津と由希ちゃんの脇役陣のほうがシーン多くない?

山梨が舞台なんですね。

はじめて山梨弁を聞きました。

高校生活から10年経って同窓会の話が浮上。

その高校の時の回想と現在の気持ちとがいろいろに交差して

解き明かされていく話なんですけども。

わからないのです!

どこに焦点を当てて

誰が何をどう思ってて消化されていってるのかが。

自意識高い系、響子がなんで「恥さらし」で

山梨にしがみついているのかも理解しがたい。

それに大人の響子は自意識高い系には見えないので

何をきっかけにそれがなくなったのかもわからん。

響子という人物像がウラオモテあるんでしょうが

映画でははっきりな描写がなくってミステリアス女なのですよ。

ええ、お嬢ってあんなもんじゃない?というぐらいしか

読み取れなかった。

一番わかりやすいのが

自分でも言っていた性格悪い由希ちゃんです。

あの子はそのまんま行動にも表してくれるので

裏表ございません。常に裏 笑

たぶん響子が言いたかったことは

私は常に光だから他は影ね。

今日子ちゃんは名前が同じだからそんなの許さない。

だからリンちゃんね。

で、大人になったら響子と今日子は立場逆転。

なにかしらで悟ったか敗れたと思った響子は

私は影だから東京行の話はなかったことに。

地元でひっそり生きていく。

音を最小限にしたのもあって

日本独特っぽさというか?

ヨーロッパ系の雰囲気もあったような気がします。

たださ、クラス会するのに

由希ちゃんみたいに地元にコンプレックスって

あるんでしょうかね?

山梨って東京からそんなに遠くなかろうに。

ある人と話していて

同窓会に出席する人って

人生の成功者が集まるって聞きました。

だから自慢話が多いって。

私は「ふーん」しか言いませんでした。

素直に誰々に会いたいから、とか

懐かしい顔ぶれみたいからとかじゃないの?

少なくとも私の周りの人は懐かしさが先に同窓会に行ってたよ。

いつも会ってる友ダチたちだから言えるけど

特別人生に成功してる者もいないし、自慢もないし 笑

せいぜい老いたぐらいだわ。みんなも私も。

良かったとこは

高校生役の人たちと大人になった姿の人たちに

それほどギャップがなかったというとこです。

太陽の坐る場所