ホテルコパン 感想

キャッチコピー

「全員、ワケあり」

市原隼人…海人

近藤芳正…オーナー

清水美沙…高井

・桜の花はなぜ下向きに咲いているのか?

名セリフ出ましたね。

なんていうポエマーなのでしょう。

守君と海人が穏やかに語らいでた

教室のあの場面が好きです。

ホテルコパンというぐらいだから

ホテルの再生をかけて奮闘するんだ、

と思ったら群像ものでした。

市原隼人は笑顔が似合う俳優さんですが

この映画では終始苦しんでる役柄でした。

ですが、丁寧に演じていました。

もう一人の主役って言っていいんでしょうか。

近藤芳正はいろんな感情を出す役で

近藤さん自身も頑張りがいがあったのでは?

海人がああなので

誰かひとり、ムードメーカー的な役割しないと

この映画がいたって暗く重い映画になるものね。

ここのホテルは従業員が3人だけなんでしょうか?

風呂洗いから食事作りまで

3人でまかなってるのかな。

それって宿泊客が来たらさぞや大忙し。

ホテルな造りでも

ペンションが大きくなったような??

近藤さんがずっと

当時の長野の冬季オリンピック

スキーヤー原田選手がジャンプする際の

実況を何度も何度もしていました。

つい先日、テレビで当時のVTRが流れてました。

その実況中継と同じ!

どうせなら原田選手の飛んだあとの

インタビューも演じてほしかった、近藤さん。

あまりにも何度も真似するんで

しつこいなーとちょっぴり思いましたが

でも

現実にあの周辺のホテルや旅館の人たちの現状って

今はどうなんでしょうか?

特にこれといった観光名所もなく

20年前のジャンプ台が名所っていうふうに

しがみついてるわけじゃないですよね。

そう思っただけで切ない気持ちになってしまう。

怪しい教祖様と資産家令嬢。

あのどんでん返しには笑いが!

ざまあみろ!の気持ちもありましたが

資産家の女が豹変した時にゃビックリしました。

ああいうくだりは大好きだ!

秋の夜長には

こういうじっくり見せてくれる映画はいいですね。

秋じゃなく、雪が解けると春になる、っていうセリフが乙です。

ホテルコパン