白い帽子の女 感想

キャッチコピー

「どれだけ愛に傷ついても、愛でしか癒やせない傷がある」

ブラッド・ピット…ローランド

アンジェリーナ・ジョリー…ヴァネッサ

メラニー・ロラン…レア

・覗くことへの執着が異常。その深層心理とは?

しょっぱなから景色の良さに目をひかれます。

なんなんだ、ここは!

もうこの景色だけですでに映画が出来上がってるじゃないか

と思うほど見事な景色。

南仏の片田舎っぽいんですが

そこには海もあるし、一本道のオサレな坂。

車はシトロエン

曲はジェーンバーキン

アンジーとブラピの風貌から持ち物まですべてがオシャレ。

もう、これだけでヤられます。

このオシャレ云々とは対照的に

アンジー&ブラピ夫妻は夫婦役。

しかも夫婦に溝があるっぽく、陰鬱な空気がずっと続く。

見ながら思ってたんですが

主人公2人はじめ

映画の色彩っていうのが薄いベージュがかってる。

うーんうまく言葉に表せないや。

例えば海が映るシーンでも

海=青なんだけど、そこにはベージュ色が立ちはだかってる。

真っ赤なタイプライターがあっても

ぼんやりとベージュ色のベールがかかってるような。

ベージュ?かな。

黄色っぽい、薄茶っぽい。

あ、これ私だけの感覚ね。

なんでアンジー演じるヴァネッサが

鬱々してるのかってのは

最後の方でわかるんですが

結局この作家夫婦は乗り越えられたんだろうか?

そこはなんとなくスッキリしませんでした。

南仏のホテルで

ひょんなことから隣室が見える覗き穴を発見。

ヴァネッサの覗く頻度が異常すぎてちとコワイ。

ローランドも途中から気づいて

一緒に新婚カップルのいろんなことを覗き始めてる。

ここの箇所だけ見たら

ただの変態中年夫婦のようです。

そう、なーんかブラピーもアンジー

とても老けて見える設定。

確かに2人とももう中年ですが

それ以上に老け込んで見えるのはなぜ?

お風呂での2人の絡みも

じーさんとばーさんのようで

いただけなかった…。

実際、この映画の公開前に

お2人さん、離婚しちゃったしね。

今から思うとこの夫婦危機は

地でいってたような気もしないでもない。

見終えてから気づきましたが

アンジーが監督でした。

すげーの作るのなっ!

邦題は何でこのタイトルなんでしょう。

By the Seaっていう原題があるのに。

「海辺にて」じゃあまりにもセンスがなかったから?

でも白い帽子が何かヒントになるんじゃないかと

私、ずっと気になっていたんですよ。

白い帽子の女(字幕版)