THE WAVE ウェイヴ 感想

ユルゲン・フォーゲル…ライナー・ベンガー

ジェニファー・ウルリッヒ…カロ

・やっぱりね、こういう奴って一人はいるんだよ

この映画見といて少し日が経っちゃったんで

記憶が遠い昔になりましたが

思い出しながら綴ろう。

「es」っていう映画の似たような版ですね。

esは看守と囚人の実験で、演じ切っていったら人はどうなるかってやつじゃん。

このwaveも同じくドイツの映画で

独裁を疑似体験したらどうなるか、っていう実験の映画。

アメリカの実話でこういう実験をした学校があったようですが

それをラストの脚本を少し変えて

映画になりました。

所属欲求。

どっかの集団に属して、そのグループ皆と同じ気持ちを味わいたい。

そういうの、わかるんですよ。

学生生活の女子の行動って多いじゃないですか。

教師が独裁者の役。

5日間の独裁実習で生徒たちは徐々に成果が現れて…

っていう話の下りですが。

まずは呼び名から。

独裁者に様をつけて呼ぶこと。

発言するときは手を挙げて立って発言すること。

白シャツ、ジーンズというように服を統一すること。

規則や規律がどんどん出てきて

でもそれが生徒たちはゲーム感覚で楽しみだして。

見ていて確かに面白いんですよ。

仲間意識がどんどん強くなってって

いじめっ子もいじめられっ子もいなくなってきて。

そのうちの一人、ティムっていう男子が

(見るからにいじめられっ子っぽい)

自分の居場所はココだったんだという風に

俄然張り切りだしちゃってね。

一見、情けなさそうなティム役の役者さんが

妙にハマっててうまく感じる。

で、いろんな行動がエスカレートしすぎてきて。

ただこの規律、どこかで見たことないか?と思ったら

それは日本の学校の風潮そのものです。

え?じゃあ日本の学校って独裁国家なの?

集団行動好きだし、上には逆らえないような雰囲気だし。

なんか恐ろしっ!

いやいや本当の独裁国家

北朝鮮でしょうが!

話が別の方向に飛んでってしまいました。

元に戻します。

でもさ、たった5日間の実習で

ここまで話が飛躍するかね。

waveというステッカー作ったりスプレーで街中を落書きしたり。

あきらかに洗脳?暴走しすぎ。

興味深い内容でしたが

私には5日間では速すぎ、と引っかかる思いがずっとありました。

ウェイヴ(字幕版)