あらしのよるに 感想

キャッチコピー

「ともだちなのに、おいしそう」

中村獅童…ガブ

成宮寛貴…メイ

竹内力…ギロ

・成り立たない友情

冒頭しょっぱなから

狼の群れが母子ヤギを襲おうとして

母ヤギが精いっぱい戦って食い殺されたときから涙。

見る前に動物もののテレビ見てーのこの映画だったんで

なんとも弱肉強食の野生動物界は大変よのぉ、

と驚愕感心からの映画でした。

ずっとずーっと違和感ありました。

メイの声。

ああいうヤギキャラなんで

もうちょっと声が高いキャスティングすればいいものの。

男性声で「わたし」とか言っちゃってのメイ。

きしょいでしょう。

成宮寛貴がどうとかじゃなく、単に彼の声とメイの画が合わない。

対するガブは獅童アッパレのピッタリですやんけ。

獅童とわからず見ていて、

「あれ?この声知ってる?リュークっぽい?」

で、後から知った獅童のガブ。

物語についていえばですね。

狼とヤギの友情ですが

決して相容れないよね。

友情が食欲より勝ったような描き方してますが

いずれ破綻する関係でしょう。

まずメイが配慮が足りなさすぎ。

狼は肉食動物です。

メイを気遣って、寝てる間に獲物を捕まえて食べてるってのに

それを受け入れてあげないとガブはそれこそ飢え死にですわ。

メイと知り合ってから

どれだけの期間ガブはエサを食べてないことだか。

可哀想すぎます。

それと狼たちの描き方が悪すぎ。

もろヤクザ社会のような口調の狼たち。

いいんです。

ギロのようなボスはいても。

でもすべての狼が暴力団のような人相(狼相)だったり

諭し役のような中年女狼とかいても良かったのでは?

言いたい放題いうことにします。

最後にヤギの目。

あんな可愛くありません。

こんな目なんで

ヤギ好きさんにはゴメンですが、可愛くありません。

ラストはハッピーエンドでしたが

メイの無防備さと、わがままっぷりが続くと

ガブはきっと去っていくと思います。

ガブのことだからメイは食わないかも。

でもね、所詮、狼とヤギなんです。

好きとか嫌いの前に

食欲って生きていくのに大切な欲なんです。

決して超ハッピーエンドじゃないよな、と

におわせる終わり方でした。

あらしのよるに