解夏 感想

大沢たかお…高野隆之

石田ゆり子…朝村陽子

富司純子…高野聡子

さだまさし原作のドラマ

何が鳥肌立つほど素晴らしかったって

最後のさださんの歌に感動できたわ。

ずっとあの歌声を聴いていたいと思った。

今さらながら初見でした。

もう15年も前の作品なんだ。

しっかりまとまった役者さんたちで

それぞれが安定した演技でした。

ベーチェット病

はじめて聞きました。

視力を失うまでのこわさ、焦燥感。

お坊さんかつ郷土史の先生(松村達雄)が言っていました。

目が見えなくなると言う恐怖は、目が見えなくなったときに消える

いわゆる修行を終える日が解夏だと。

主人公は安堵したのでしょうか。

私は浅はかな人間なんで

見ながら「なにも死ぬってわけじゃないんだから」

という人の苦しみを考えないで見てました。

この主人公や、陽子のことも

どこか他人事。

主人公の母の気持ちも自分と重ね合わせて

見てたりしましたが、やっぱり他人事。

これは私が感情移入できなかったからなのか。

冷たい人間だからなのか。

それとも出来が薄いのか。

お涙頂戴までにならなかったから批判してるのか。

自分でもわかりません。

ただ、邦画独特の

静かに流れる時間、

さださん原作なんで舞台は長崎。

その長崎の風景、街並み。

そこはとても素晴らしかったと思います。

主人公は失明してしまいました。

が、落ち込むのもそんなに長くはないと思ってます。

勝手に。

だって、お母さんもいるし

これから妻になる人もそばにいるし

理解してくれる友人たちもいる。

柄本明演じる黒田さんの

あの生き方をすぐに見習って

生きていけると思います。

(関係ないけど柄本さんの演技はやっぱすごいよね)

まあ、もう一回言いますが、

最後のシーンから

さださんの歌に移行していくところが

何よりもゾクゾクきてしまったということで。

解夏