新宿スワン 感想

綾野剛…白鳥龍彦

山田孝之 …南秀吉

沢尻エリカ …アゲハ

・監督は園子温でどれだけのモノを見せてくれると思ったら

綾野剛と山田君、そして小栗旬が予告編のナレーション

だから小栗の妻の山田優

わお、友達関係で出来上がった映画でしたか。

パッケージ見る限り

綾野剛が金髪でにらんでるんで

いかつい系の役?と思ってたら

気のいいお兄さんでした。

気は確かにいいですが

中身スカスカというのか

こんなのカッコつけて映画にしちゃっても

なんも魅了できないよ、っていう話でした。

スカウトマンの仕事を描いたんでしょうが

なんですか、あれ。

まるでヤクザのシマみたい。

待って。

ああいうのはヤクザさんとどう違うんだ?

スカウトの会社はそちらさんと繋がってるわけじゃないの?

でも見るからにかなーりヤクザさんのような風貌。

で、そのスカウトされてる女の子たち。

もう昭和のオバサンな私には世界がわからない(-_-;)

栄子ちゃんという九州から上京してきた女の子。

「私、キャバクラよりか風俗の方がお金儲かるからそっちがいい」

…そんなあっけらかんに言えちゃうの?

しかも未経験だっていうし。

龍彦が歩いてる中、

龍彦がスカウトして働いてる女の子たちが感謝の声をかけまくる。

幸せそうに。

笑顔で。

手を振ったり。

私の思うスカウトマンは

ただ仕事を紹介あっせん?してるだけの通りすがりの

声かけ兄さんであって

アフターフォローまでしてるってか?

いや、そちらの世界を知らないもんで。

でも微妙だけど知ってる時もあったんで。

だがあんな光景初めて見るもんで。

まあ女の子を幸せにしてやるって言い切る龍彦の価値観を

崩すのもなんですが、

夜の世界に、しかも風俗で働く女の子の幸せって

「金」しかないじゃん。

心の幸せなんてこれっぽっちもないんじゃないかと。

男たちのケンカは

園監督にしてはアッサリ気味でした。

でも後で調べたら

園監督の脚本ではなかった。

だって彼の脚本なら

目をそむけたくなるような描写があるでしょうに。

だから今ひとつだったのかなあ。

南秀吉の舎弟たちは

いつの間にか消えてしまいましたね。

そう考えると

起承はこうでこうでこうしてとわかるのに

転結はちゃんと描かれてないんでほうっぽりぱなし。

いろんな過程を描いてくださいよ。

(脚本がダメなのかな)

女の子の扱いはやっぱり好きになれませんが

女優さんはそれぞれ合っていました。

山田優といい、沢尻エリカといい。

そんな中、

関役の深水元基さんという人を初めて拝見しました。

知らなかったんです。

遅ればせながら

これから注目して見てみることにします。

園監督の映画としては駄作でしたが

あと内容もあまり好きじゃありませんでしたが

役者さんたちは良かったです。

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