愛を読むひと 感想

ケイト・ウィンスレット…ハンナ

ダフィット・クロス…若き日のマイケル

レイフ・ファインズ…マイケル

・それでもやっぱりマイケルの行動はすごいよ

予備知識なし。

いつものようにジャケットだけで見てしまった映画。

当然、エロチックな悲哀物語なんでしょうが、

と思ったら後半から展開がこう来ましたか!

初めての相手が21才年上のハンナさん。

もうこれだけで私は許せませんがな。

子供ですよ?21も年の差あるんですもの。

15のマイケル少年が初めて性を覚え

夢中になるのはおおいにわかる。

ただし、彼はサルのように性に狂ってはいない。

同年代の女の子には目もくれぬほど

年上のお姉さんのとこに

ほぼほぼ毎日通ったのはなぜなんだろう。

反対に36のハンナさん。

犯罪ですがな!

そこにいきつくまでの女の心情がわからない。

なんとなくから、ってのもわからなくはないが

例えば一夜限りとか、もう来るなと諭すとか。

本を読んでくれるから少年を利用してただけってこと?

でも2人の関係、

あんなに裸んぼうになってるってのに

あんなに性描写があったってのに

不思議とやらしく見えなかった。

深読みせずに見てたもんだから

ハンナがなぜ本を読んでもらうのが好きかってことを

裁判の時までわかりませんでした。

わかった瞬間、ボロッと重いものが落ちた。

電車の車掌から事務に昇進し落ち込んだこととか

レストランのメニューでマイケルにまかせちゃったとことか。

たぶんマイケルと同じくらいに衝撃だった。

結局はひと夏で終わってしまった二人の出会い。

初めての相手で

たった数か月しか交わらなかったハンナなのに

何年もかけて

間接的でもあそこまで出来ますかね。

もしかするとマイケルは

ハンナが文もうで無実なんだよ、ということを

声にして言えなかった自分への気持ちを軽くするために

ハンナにテープを送ったのでしょうか。

それでも自分ならそこまで出来るか、

と問うてみたら…

そこまでの情がもてるか自信がない。

あのひと夏の出会いは

ハンナにとってもマイケルにとっても

「愛」ではないと思うから。

「愛してる?」と聞いたシーンもあったけど

あれは私には「愛」には思えなかった。

まあ、愛の形はさまざまだけどさ。

ちなみに

私は「愛」=「大切」と感じてます。

ハンナ役にケイト・ウィンスレットは間違いない選択です。

ただ見るたびに老けていく印象があります。

当たり前ですがね。