永い言い訳

キャッチコピー

. 妻が死んだ。 これっぽっちも泣けなかった。 そこから愛しはじめた

本木雅弘…衣笠幸夫

深津絵里…衣笠夏子

竹原ピストル …大宮陽一

・モッくんのクズっぷりに驚愕

妻が旅行中に事故死。

その最中に夫は自宅で不倫真っ最中。

そのクズ夫をモッくんが演じるなんて。

衝撃だよ、私にとったら。

そんなモッくん、もう52歳かあ。

若いなあ。

設定としたらたぶんこの衣笠幸夫は40代だろう。

にしても、職業とか肩書抜きにしても幼すぎないか?

等身大で演じてたのは竹原ピストルが演じてた大宮。

いるよ、こういう男。

欠点とかわかっていても、泣き虫でも

なぜか憎めないんだよなあっていう男。

2人ともダメンズなのかもしれないが

幸夫の行動は苦笑することもできない。

何をしてる時も

まず自分のこと優先にしか思ってないような

しっかり裏がある男。

それなのに自分を決して肯定しない。

本人には自覚があるのかないのか。

自分から距離をとってしまう男。

不器用なのは2人、お互いだろうが

そのキャラクターを演じた2人もすごい役者だなと思った。

浮気中に妻が事故死。

妻が亡くなってから間もないうちは描かれてないが

なぜ泣かない?

泣けない?

キャッチコピーの「そこから愛しはじめた」っていう部分が

映画ではわからなかった。

妻を愛し~じゃなく、大宮の子供を愛し~ってこと?

「もう愛してない。ひとかけらも。」

ゾッとする言葉。

こんなのが妻の下書きメールに入っていたなんて。

でも妻が幸夫に対してのメールっていうふうに

素直に受け止めたらゾッときたけど

夫が妻夏子への気持ちを代弁したら

この言葉になるんじゃないか、と思ったら妙に納得した。

冒頭の夫婦の会話を見る限り

夏子は幸夫に愛情あるようなセリフ回しがあったような気がしたから。

終わり方はよくわからなかったけど

結局、夫は死んだ妻と向き合ってないよね。

こういう終わり方なんだ?

で、本当に一番ゾッとしたのは

見終わった後の自分の心。

私、幸夫に似てるってことを知ってしまった。

あかりちゃん役やってた子役の子。

幸夫との最初の対面での人見知りから

慣れてくるまでの心情の使い分けが上手すぎる!!!

永い言い訳