哭声/コクソン

キャッチコピー

疑え。惑わされるな。

クァク・ドウォン…ジョング

ファン・ジョンミン…祈祷師

國村隼…日本人

・國村のおっちゃんは日本の悪魔なのか?

またまた韓国映画で超どひゃーな界級&怪級空間ミステリーだわ。

じっとり、しっとり、湿った感じがプンプン。

そんな寒い時期ではなかろうに

なぜか声を発するたびに、役者の息が白んでる。

視覚と聴覚でしか味わえないはずなのに

臭覚までも漂ってきそうな映像。

いろんなシーンが凄まじく、

主人公ジョング同様、見ている側も翻弄されっぱなし。

えー、ホントはどうなのよ。

味方は誰?敵は誰?

何を信じればいいの?

もうすっかりコクソンの世界にハマっちまいました。

なんといっても怪優、國村さんの演技が素晴らしい。

韓国映画なのに國村さん。

しかも役として、日本からきたよそ者が村にやってきた。

彼が来てから次々と人が死ぬ。

もう日本人が嫌いな韓国だから

映画の世界でも虐めちゃおうっていうことかい?

なんて思ったりもした。

チッチッ、そんな虐めるだとか甘ったるい話じゃあない。

不気味だ、不気味すぎるぜ國村さん!

存在感と表情変えない面が怖すぎる!

主人公の娘役の子。

悪魔にとりつかれて苦しむさまは

まるでエクソシストの少女のよう。

あんなに元気ハツラツで満面の笑みでいい子だったのに

変化した時にゃ、あの表情と醜態。

とても演技のクオリティ高いじゃん!と驚きました。

國村さんもそうなんだけど

キャスト主要人物の皆さん、味のあるお顔してます。

祈祷師の人なんて

江口洋介夏八木勲をたして2で割ったようなface。

いざ祈祷が始まったらまるで村祭りのように踊り狂う。

うるさすぎだったよ!

しかもドンドンピーヒャラと長い長い。

ちと、ニワトリやヤギを生贄として掻っ切るシーンは

いただけない。

おぞましすぎるし、泣きたくなる。

ラスト20分前には「えーーーーー!!どっちやねん!!!」

もうどう解釈していいのかわからない結末。

監督も観客の考えに委ねるらしい。

んなこと言ったって

妄想しだしたら映像通りではなく、違う見方もできるんだよ。

と、非常に私としては面白い話だったんです。

これ、一回こっきりではもったいない。

再度見る機会をもうけて、ブルブルしてみたい。

しかし、韓国のコレ系映画って余韻残りますな。

キモさが引きずりそう。

哭声/コクソン(字幕版)