生きてこそ

イーサン・ホーク…ナンド

ジョシュ・ハミルトン…カネッサ

ブルース・サムゼイ…カルリトス

・食は命!

15年以上ぶりだな。

久々に鑑賞。

でも何かと間違えてるのかもしれん。

前に見たときは最後に裁判シーンがあったように思えたのに

この映画ではそれがなかった。

もしかして別の映画か、

テレビ番組で取り上げられたのが記憶されてるのかな。

内容は知ってるし

久々だなーっていう思いで

見方が違うのかもしれないんだけど

イーサンホークがなぜか、どうしても本田翼に見えるんだが?

極限状態の時に人はどうするか?

ってなお題に

人肉を食べるとか食べないとかっていう

そんな愚問はしちゃならない。

冒頭のカルリトスが言ってたのが答え。

「その状況になってみないとわからない」

それはその通りだわ。

なんだかそこだけが大きく取り上げられるようですが

寒い場所で飢え死にしそうなときは

アザラシだって食べるんだろうし

ウォーキングデッドでは少女が亀を食べてたし(フィクションだよー)

原始時代ではマンモス狩りだってしてたんですぜ。

72日間も雪山にいたんですから

草すらないアンデス山脈

選択肢が限られると思います。

飛行機事故。

即死ならまだアレですが

20数名の生存者も生きてる人がいるってだけでまだ心強いです。

途中から飛行機から落ちちゃって

一人で雪山にポツンと墜落して生き残ってしまったもんにゃあ

死より恐怖かもしれません。

途中で飛ばされちゃった人の身を考えたら

そっちの方が私には怖かったです。

体力の前に精神力がまず破壊されてしまう。

三人寄れば文殊の知恵じゃないけどさ

人がいれば提案も思いつくだろうし

生きる勇気も湧くし

ヒントが見つかる。

ナンドだって、人がいたから助かったわけだし。

チョコやワインで体力つけたんだから。

たぶん飛行機から放り出された人がナンドだったら…生きてない。

人だっていないんだから、肉を食べるなんてことも思いつかない。

ふと、明石家さんまの娘のイマルの名の由来を思い出しました。

「生きてるだけで丸儲け」だっけか?

生きてこそなんぼ、なんでしょう。

犠牲になった人の肉を食って

生きてる人の命を長らえる。

それは決してカニバとか嗜好云々ではなく

生き抜くため。

実際、私がその場にいたら…その状況になってみないと。

で、また答えはループしちゃいますが。

ナンドとカネッサの山越えの旅がだいぶ削られてますが

ここも生死にかかわる究極な行動と旅だったでしょう。

できたら、このシーンも長く撮影してほしかった。

ナンドさんもカネッサさんもまだご存命です。

助かった人たちの命、本当に助かってよかった。

亡くなった人たちの勇気は素晴らしかった。

生還してもそのとった行動で苦しんだと思います。

それでも「生きてこそ」。

映画でしか見てない私は偽善者かもしれません。

口だけの人間かもしれません。

突き刺さる映画です。

生きてこそ (字幕版)