(不)完全人間

 

 

監督 桑水流勇気

キャスト

小山国宏

甲村弘輔

 

 

なんだろう、とタイトルにそそられて見てみた。

しかも時間が1時間ほどの映画だし。

 

自主制作だよね、もちろん。

そこに焦点を当てた話なんて斬新だなあ。

けれど、

もしかすると自分の知らないところで

こうやって悩んでる人が多いのかなあ。

 

あとは

性的ヘルパーさん。

こういう仕事も縁ないんですが

あってもおかしくない職業。

風俗…なんですかね一応。

 

障碍者のお兄さん。

弟がヘルパーを手配したとは思いますが

本当に必要?

不自由な体でしょうが

トイレも自分で拭けるっぽいし

コーヒーも入れられるし

レトルトあっためることもできるし

性ヘルパーさんを頼むほど不自由ではないような。

 

でも、それを言ったら

話がすべてオジャンになっちゃうんで仕方ないか。

 

お兄さんの立場に立ったら切ないよね。

自分の体がこうなってしまって悔しいだろうに。

ヘルパーさんに告白した時点で

どっちの返事をもらっても、もうサービス終了でしょう。

 

チャットの女は問題外。

お兄さんはチャットの「お客」なんだから

あんな顔や態度をしてはいけない。

お兄さんは重度の障碍者ではないしさ、

仕事だったらそこから話はこれからまだまだ伸ばせるはず。

 

弟もつらいよね。

兄のことを告白したら、彼女、別れを切り出してきたし。

これは身近に似た境遇の人がいるんで辛さが沁みる。

 

お兄さんの妄想や

弟の振られた直後に自棄になる行動など

誰しもが「自分だったら…」と思うはず。

それでも兄弟同士、憎むほどの悪意はないんだよね。

最後のカットでそれがわかるし。

 

話の粗さや、間の取り方など

素人さっぽさはまだまだあるんで

かなり甘く見てしまいましたが。

 

が、この兄弟のお母さんの役者さん。

あの人、無理だわー(笑)

そのへん歩いてるオバちゃんをつかまえて

無理矢理セリフを言わせたんですか?

どこぞの素人さんよりも、ド素人ぶりを発揮してました。

無理だわー、あのボー読み。

 

 

 

 

(不)完全人間