人生、ブラボー!

 

 

監督 ケン・スコット

キャスト

パトリック・ユアール…ダヴィッド・ウォズニアク

ジュリー・ルブレトン…ヴァレリー

アントワーヌ・ベルトワン…ダヴィッドの弁護士

 

 

タイトルからじゃ想像できない。

一攫千金でも狙ってハチャメチャでもするのか?

とも思うようなタイトル。

 

実際は精子提供をして病院が何かの手違いで

彼の精子をいっぱい提供してしまい

533人の子供が生まれてしまったこと。

そのうち142人が父親の情報開示を求めてるっていう話。

 

なして533人?

どんだけ~!って感じです。

この案を練った人にブラボーと贈りたいわ。

 

これがまた上手く作られてて

意外とハートフルでした。

主人公も憎めないし、子供たちもそれぞれ個性的。

恋人のヴァレリーがすごいキュートな女優さん。

彼女の顔が好きだわ。

 

父性っていうのがそんなに早く目覚めるものですかね。

もともと、人が好い主人公だったからかな。

中にはサッカー選手や、障碍者の子までいたりして様々。

 

精子提供だから男性にしかできないわけでしょ。

まさかこんなに精子をばらまかれるとは思わなかっただろうし。

自分は女性だから当てはめることはできませんが

もし男性で、自分がこの立場だったらと思うと

果たして…うーん、会いたいと思うんだろうか。

「我が子」に。

 

反対に自分が子供だったら。

いくらこういう形で生まれてきたとはいえ、

子供ならちょっとは会いたいと思う。

で、映画のセリフのように

精子提供者の父親をヘンタイとは思わない。

幸せと命をいただいて感謝したいぐらいだわ。

 

で、好奇心も加えて

異母ではあるけれど兄弟姉妹も見てみたい。

これだけ142人?揃えば怖いものなしだわ。

あー、なんか想像が膨らんで止まらない(笑)

 

ある特定の人たちをのぞいて

人って生きてから死ぬまでに

そこまで密にかかわれる人って決して多くはないと思うんです。

この映画では

こういう兄弟たちも含めて、家族も含めて

彼が動いたことで、

いろんな距離が縮まっていく。

 

くさい言葉だけど

愛っていいな

人って素敵だな

と思わせてくれる作品でした。

 

 

 

 

 

人生、ブラボー!