ラブリーボーン

 

 

監督 ピーター・ジャクソン

キャスト

シアーシャ・ローナン…スージー

マーク・ウォールバーグ…スージー

レイチェル・ワイズ…スージー

 

 

殺された主人公の語りから始まる冒頭。

 

娘を亡くして悲しむ家族がメインストーリーでもなく

だからって

殺した犯人がどーこーする目線の話でもない。

視点がこの世とあの世の中間にいる主人公っていうのが

ナイス!なのかどうなのか…。

 

ラストの展開も私としてはなんだかな。

ありきたりではないので、そう来たか、ですが

なーんだかスカッとしなかったな。

 

家族が前を向いて生きてくっていうのも

主人公が最後の望みとしてキスしたいっていうのも

犯人が捕まらないで逃げ切ってしまうのも

白黒はっきりつかないんで

なおさら、うーんどうなんだ、という感想になってもうた。

 

そのつまらない話の中で

唯一、良い味付けをしてくれたのが

スーザン・サランドンのハイカラばあちゃん演技。

もう、このばあちゃんが主役になって

ドタバタコメディをやってほしいぐらい張り切ってたスーザン。

ああ、こんな役もやってしまうのねと感動(笑)

キレイなのはお変わりない。

 

なんだかよくわかんないのが

この中間地点。

日本でいうと三途の川ってやつですか。

1年近くも、この場所にいれるの?

思いっきり「さまよう霊」じゃあないか。

 

で、天国に行ったら

スージーっていう記憶も、もちろん肉体も

なくなるような話を

同じ霊体ホリーから聞いたっぽい流れですが

最後に天国に行ってるんだよね?

殺された少女たちが集結して。

みーんないるじゃんよぉ。

記憶もそのまんまありそうじゃんよぉ。

今スージーがいるお花畑のような世界はどこだっちゅーの?

 

主人公にしてみたら

自分が死んで家族が悲しんでるから心残りだわ、

じゃなくって

自分が死んで初キスできなかった!

死ぬ前に誰かの体を借りてチューしたい

という、

ただの自己中映画になってしまったんで

本編からブレブレで終わったという

ずっこけ映画でした。

 

 

 

 

ラブリー・ボーン (字幕版)