殺人者の記憶法

 

 

監督 ウォン・シニョン

キャスト

ソル・ギョング…キム・ビョンス

キム・ナムギル…ミン・テジュ

キム・ソリョン…キム・ウンヒ

 

 

この映画のパッケージのオッサンの顔がいかんせん、

どうにもいつも目に留まってしまってさ。

なんかムショから出たばかりの悪そうな顔つき。

目力が、っていうか人を憎んでる目っぽいんで気になって。

 

日本でいうと内藤剛志さんか大杉漣さんなんかが演じたら

より顔も似せられるんじゃないかと思って。

 

自分でブログ書いててなんなんですが、

韓国の人はキムさんという名前が多い?

いっぱいキムって名をキーボードで打ったんで

役名なのか芸名なのか一瞬とまどった。

 

さて、物語なんですが、

なかなかどうして目が離せなくなるぐらいイケる。

主役はアルツハイマーを患ってるんだが

過去に十数人殺したらしい。

 

でも快楽殺人ではなく、

どーしょーもないクズ人間を自らさばいていっちゃうって。

実父の殺人から始まって

妻を最後に殺人はストップ。

 

本来なら人を殺すのは絶対にダメなのだが

見ていくうちに主人公に肩入れし始めてきて。

オッサン、いいよ。

過去のことは帳消しにするから

今の連続殺人犯やっちゃってよ、と。

 

この主人公の言う

殺人犯の目は、同じ殺人犯には見抜けてしまうという論。

狂いはなかったね。

でもでもアルツハイマーなんで

途中記憶が抜け落ちてしまうんで、こっちが靄る。

 

たまに主人公の記憶視点に映像が変わるんで

一体、妄想なんだか現実なんだか。

 

最後の主人公と犯人のバトルはすごかった。

あれ演技なん?

オッサンが跳ね飛ばされるんだけど

棚や建具にぶつかった時の体の曲がり方は

ホントに投げられたとしか思えない。

バウンドがすごいんだわ。

 

すごいといえば

犯人の頭が一部もげたとこを映すシーン。

あれって、あそこまで陥没してるのって必要かね?

「へ?」と違う意味でビックリしましたがな。

 

オッサンの悲しい人生。

同情はしないけど犯人より数倍マシな生き方です。

それよりも何よりも!!!

娘役の女の子が超かわいい。

この子の映画をもっと見てみたいです。

 

はぁ~、やっと見終わって

あの超ドアップのあのオッサンのパッケージから

解放されたと思うと

気持ちがスッキリしたわー。

 

 

 

殺人者の記憶法(字幕版)