こぼれる月

 

 

監督 坂巻良太

キャスト

河本賢二…高

目黒真希…あかね

岡元夕紀子…千鶴

 

 

また不可解な映画を見てしまった。

いや、実際は不可解じゃなく

病を抱えながら一生懸命生きてる人たちの映画なんだが。

 

脅迫障害の高とパニック障害の千鶴を焦点あててる。

この二人の出来事が行ったり来たりするもんで

脳の切り替えが…ね。

 

薬で調節しながら

心と戦って

もがいて

苦しんで

生きている。

 

目に見えて

簡単に治る病気ではないので

うまく、長く、付き合いながら

なんだよね。

 

と、頭ではわかっているけど

いざ自分が患ったことがないので

辛さがなかなか理解するのが難しい。

身内にはいるんですが、重度ではないから

ただただ私は傍にいるだけしかできなくって。

 

生きづらいであろう。

出口がはっきり見えにくい。

 

 

「心の癖」

それで思い出した。

もしかするとみんなカタチこそ違えど

経験してるのかもしれない。

自分が10代のころ、なぜか汁物だけ

飲み込むことができなかった。

ゴクンと飲む動作ができず辛かった。

それには原因が後で振り返って気づいたものの

当時の自分にはわからず、

かなりのストレスだった。

私の小さな心の癖を思い出したよ。

 

ラストもいきなりの唐突な終わり方だった。

結末なんて、

変に「治った、良かった」なんてのラストじゃ

反対に拍子抜けするし

もろに作り物の世界になっちまうんで

こんな結末しかないだろうよ。

 

共感や理解がし難いから

不可解と冒頭で述べたけど

この障害で苦しんでいる人はいっぱいいることは

受け止めていかなくてはいけない。

 

実に思いテーマ。