私が、生きる肌

 

 

監督 ペドロ・アルモドバル

キャスト

アントニオ・バンデラス…ロベル

エレナ・アナヤ…ベラ

ジャン・コルネットビセンテ

 

 

これはねーパッケージでそそられる。

女性がなんか仮面のような皮膚つけて

バンデラスがギロッと濃い顔でこっち見てる。

ああ、皮膚移植なんだろうなとすぐには思うんですが。

 

皮膚だけでなく、それ以上に改造されちゃうのさ。

こいつにはたまげた!

 

ロベルという医師はそりゃあ天才医師なんでしょうが

映画のムカデ人間の博士のように

あそこまで人体実験してしまうとは!

ある意味衝撃であり、

性同一性障害で苦しんでる人にとったら

未来が明るそうな手術。

(茶化してはいません。あくまでも映画だけの話)

 

言い方変えれば、人間が変態変態を繰り返すんだ。

 

見ていけばわかることですが

どおりでビセンテは少し背が低い。

実家の店の女店員よりか小さい。

これはロベルにとったらうってつけだったでしょう。

 

マッドマックスに出てくるような

ガチガチ体型の男を改造するんじゃなくて良かったな。

大女になりかねなかっただけマシなのか。

まさか天才医師なんで、男が大きかったら

骨まで削って背を低くする技もできたりして。

 

そうだ!

トラのあんちゃんを変態させれば良かったんと違う?

ああ…力で負けるから無理だと判断したのかな。

 

が、ロベル医師はあれだけ憎んでる相手だってゆーのに

なぜ愛する人に変態させてしまうんだ?

そこに憎しみがあっただろうに。

「完全」になりきったあとは憎しみが消えるのか?

で…抱けるのか?

まったく倒錯してますな。

 

妻の容姿に作り替えて、ただ見守り一緒に生活、

だけでは満足せず

最終的に寝ちゃうとは究極のアブノーマルなお医者様です。

 

どんだけ変えても

心だけはビセンテのままでいた最後に安心しました。

 

 

 

 

 

 

 

私が、生きる肌(字幕版)