泥棒役者

 

 

監督 西田征史

キャスト

丸山隆平…大貫はじめ

市村正親…前園俊太郎

石橋杏奈…奥江里子

 

 

 

 

 

この屋敷の設定、やっぱりなあ。

映画化する前に舞台化されてたんですね。

舞台の方で見てみたかったかも。

 

ちょうど話題に乗っかってじゃないですが

まさにアンジャッシュのコントのようです。

会話がすれ違いながらも

なぜかうまく噛み合ってるというような。

これ、うまいし、クスリとさせられます。

っていうか自分が好きな展開。

 

いつマルちゃんがバレてまうのかと

ハラハラしながら、でもうまくかわせてホッとしたり。

いい雰囲気の空気感がたまらないです。

 

でも宮川大輔が出てくるたびに空気が陰湿になる。

コイツのせいで、マルちゃん大変なのにって。

「逃げよう」とマルちゃんが言ってるのに

金庫にこだわって。

あー、すんごくイラつきました。

大輔が演じてるからなおさらイラつくのかも。

 

そういう面でいえば

役と俳優さんがうまくマッチしてた。

市村さん、ユースケ、片桐仁なんて

もう右に出るもんいないでしょ。

うまいキャスティングでした。

 

あ、最初と最後でしか出てこなかった高畑充希

彼女も忘れてはならない。

決して薄い存在ではなかった。

出番は少なくとも充分、インパクトある彼女役でした。

 

これだけな役者がそろっているから

敢えてマルちゃんで良かったのかもしれない。

主役まで個性強すぎたら…

そのときは舞台でどーぞになるのかもしれないんで。

 

大輔はイラつく役でしたが

最後にはよさげなバイトまでしてたんで

結局、根っからの悪人は誰もいなかった。

 

うまい脚本だな、の映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

泥棒役者