チョコレートドーナツ

 

 

監督 トラヴィス・ファイン

キャスト

アラン・カミング…ルディ・ドナテロ

ギャレット・ティアハント…ポール・フラガー

アイザック・レイヴァ…マルコ

 

 

なんだよ!

ハートフルウォーミングな映画だと思ってたのに

こんなにも重いとは!!

ずっと苦しい気持ちをひきずっているよ私。

 

二つの問題提起。

イカップルが育児放棄されたダウン症の男子と一緒に

生活ができるか、と。

 

時は79年。

まだまだゲイは認知されてない。

ゲイだとカミングアウトをすれば仕事も失うのか…。

今でこそ、だけど、時代を呪うよな。

 

私自身はゲイのカップルがいても

なんら問題はないと思ってる。

ゲイの人だって、男であれば誰でもいいと思ってるわけじゃなし。

好きという愛情があっての恋人でしょ。

ただそれが同性だというだけの話だし。

 

隣の部屋の住人が

いきなり行方くらまして

残されたダウン症の14歳の男の子を

引き取り面倒を見、ずっと一緒に暮らしていくというほうが

かなりの覚悟だと思う。

こればっかりは真似できない。

 

裁判で、という公の場。

この、法によって幸せを奪ってしまう制度は

どうにかならないのかね?

 

現代にも言えることなんだが。

必ずしも親と一緒に暮らしていくのが第一。

でも、その法通りにしたせいでマルコは死んでしまった。

腹立たしさとやるせなさとがごっちゃになって

なおかつ、その感情をルディは歌で表現して。

 

その子を想う愛情の深さと

子の選択で親権者は選べないのか。

こんなにも悲しい映画はありゃしない。

 

ゲイだろうが、障害児だろうが

人を想う、愛するっていう心は

なんら自分たちと変わらない。

 

 

アランカミングの歌声が素晴らしかった。

マルコ役のアイザック君の笑顔が最高にキュートだった。

胸がつぶれる思いがしたわ。

 

 

 

 

 

 

 

チョコレートドーナツ(字幕版)