別離

 

 

監督 アスガー・ファルハディ

キャスト

ペイマン・モアディ…夫ナデル

レイラ・ハタミ…妻シミン

シャハブ・ホセイニ…ホッジャト

 

 

・妻が離婚準備で家を出るので父親のヘルパーが来た

・外出後、帰ったら父親がベッド下で倒れており、ヘルパー不在

・主人公激怒でヘルパーを家から押し出した

・その後、ヘルパー流産し、原因は主人公にありと裁判

・各々が自分や家族をまもるため小さな嘘をつきとおす

 

イランの映画ね。

誰しもが、そう、世界各国でもありそうな

日常のちょっとしたトラブルから

こんなことになっちゃって…

でもだからこそ、わかりやすかったです。

イラン女性のチャードル(長衣)?だけは日本とちゃうわ。

 

タイトルが「別離」っていうぐらいだから

内容もそうなんですが

冒頭から家裁で夫婦の口がすごい!

もう、しゃべくり倒すかのように主張しまくり。

 

その後のいろんな展開もずっと誰かがしゃべくりで

一番のパワーしゃべくりまんがヘルパー夫のホッジャト!

こいつがどこにでもいそうな

短気で感情論ブチ負けで、話の割り込みすごくって

あーーーーー!もう見ててイライラ!

でも、こういう人、絶対近くにいるはずだよ。

 

見ているこっちは終始、野次馬的にしか見れなくって

誰の味方もできやしない。

が、たぶんみんながみんな、小さな嘘をついてるんだろうな、

というのは見て取れる。

 

それは相手のことを想ってというのもあり、

保身というのもあり。

だけど、出てくる人たちの中で

一番可哀想だったのは主人公の娘だよ。

彼女だけは小さな声で、親が別れようとしてるサマや

一連の出来事をじっと見つめながら

小さな胸を痛めてた。

 

お国柄なのか知りませんが

日本のようにキッチリしてないんでしょうかね。

他人を家にあげて、世話をするという契約が適当すぎて。

せっかくコーラン?という教えがあるのに。

 

子供が酸素ボンベいじくって遊んでたり

介護の時間に外出したり(依頼者に電話しないの?)

男ヘルパーとして契約結んだのに連絡なしで来なかったり

裁判が判事のみで、該者が詰め寄って喋り倒したり

こっちからすると

危なっかしくって、端的じゃないところが多すぎでさ。

 

結局、お金が無くなったっていうのは

ナデルの嘘なわけ?

そこには追求しないで終わってしまった。

 

娘、強くなるんだよ!

この出来事で娘の心はかなり成長したと思います。

なんだか切なかったなあ。

 

 

 

 

別離 (字幕版)