監督 マルク・ローテムント
キャスト
コスティア・ウルマン…サリー
ヤコブ・マッチェンソ…マックス
アンナ・マリア・ミューエ…ラウラ
・サリーの視力が見える人のわずか5%しかない
・でもホテルマンとしての夢は諦めたくない
・隠し通して、いざ研修生になる
・数々の失敗を乗り越えて、いい親友にも出会う
・見事合格!が、映画より実際の方がよりすごい。
お涙頂戴物じゃあございません。
障がい者だからって、辛いだけの話じゃない。
限りない努力もしたと思いますが
その部分はサラっとで、
なかなかのハートフルコメディのような話です。
この人のチャレンジは半端ない。
それでなくたって弱視で、日常生活も大変だろうに
ホテルマンの仕事をこなせるなんて。
ホテルの仕事って全部やりこなさなきゃいけないんだ?
ハウスキーピングから厨房、配膳、カクテル作りまで。
ただでさえ覚えることがいっぱいで
向き不向きの部署もあるだろうに。
なのに、目が見えんことを隠して成し遂げてるとは!
最終的にはみーんないい人ばっかりなんだ。
マックスがあそこまでいい奴だとは。
皿洗い係りのアフガンの人もいい人。
ラウラも器がでっかい女性だなー。
特に鬼教官のクラインシュミットさん!
こいつがなかなか厳しい奴で、腹立つわー!
でも、個人的にあの冷めた目は私は好きだ。
映画ではあのタイミングでサリーが告白してから
厳しい修了試験も受けさせてもらえたのだと思う。
筆記&実技でしょ。
その前に障害を伝えていたら…たぶんクビになってたかしら。
彼の必死な努力は決して無駄になってなかったんだ。
けどね、実際はもっとすごいんだ。
映画と違うとこは
彼はあの段階で障害を伝えたのでなくって
試験後、ちゃんとホテルで15年働いて
そこで初めて告白したらしい。
え?みんな気づかなかったのか?
脚色した映画より、現実の方が素晴らしくハードな生きざま。
可能性がある限り、
決して臆病になってしり込みしててはいけないんだね。
人間の挑戦する幅を狭めるな!
やればできる!
と松岡修造並みのパワーある映画でした。
主人公役の人がなかなかのイケメンっす。
でも、クラインシュミットさんの冷たさが好きです。