怪物はささやく

 

 

監督 フアン・アントニオ・パヨナ

キャスト

ルイス・マクドゥーガル…コナー

リーアム・ニーソン…木の怪物

シガニ―・ウィーバー…コナーの祖母

 

 

原作があるんだろうな、と思ったら

やはりそうでしたか。

 

途中で飽きてしまうかも、という危惧感を持ちながら

でもなかなか飽きることなく(笑)

 

もしかすると小説の方が

いろんな想像力を働かせることができるから

映画より面白いのかもしれない。

 

独特なんだよね。

途中で怪物が語る3つの物語が

絵本仕立てのようになるんで

そこは興味惹かれた。

 

ただ、この絵本の物語の真の結末は

子供には理解しがたいかもしれない。

あまりにもシリアスで、黒い部分があるから。

めでたしめでたし、の終わりじゃないから。

うーん、完全に黒い結末とも言えないのか。

世の中には…グレーなとこが…っていう。

 

で、映画自体も

なかなかグレーな感じで。

冒頭に出てきた少年の夢妄想が

夢妄想の中で本当に起こって、という。

書いててごちゃごちゃになってくるわ。

 

夢の中で怪物と一緒に家を破壊してる少年。

ふと気づくと、現実に戻ってて

おばあちゃん家の部屋をめちゃくちゃに破壊してる。

こりゃ一種の病気ですよ、になっちゃうわな。

あそこまで暴れて部屋のモノを粉々にしちゃったら。

 

おかあさんの病気。

学校でのいじめ。

おばあちゃんが気にくわない。

 

子供にとったら

いろんなストレスが重なって

イチイの木の怪物が生まれたわけだけど

あと少しだけ

映像面でわかりやすくしてくれたら

どこかのシーンで私も心を動かされたかもしれない。

 

木の怪物。

カッコよかったです。

 

 

 

 

 

怪物はささやく(字幕版)