十九歳の地図

 

 

監督 柳町光男

キャスト

本間優二…吉岡

蟹江敬三…紺野

沖山秀子…マリア

 

 

先日から邦画を見放題。

流れで今度は70年代を舞台とするコレを見てみた。

 

新人、本間優二。

ふーん?

今、現役で活躍してるの?見たことないけど。

と思い、見終わった後調べてみたらすでに引退。

しかもこの人、ブラックエンペラーの総長をやってた人らしい。

 

で、感想としては。

終始不快。

ゴメン、本当に不快。

蟹江さんがいなきゃ話にならないほど暗い。

 

79年作なんだ。

え?70年代ってこんな昭和昭和してたっけ?

70年代初めかと思ったら、80年に突入する時代じゃん。

ちょろっと出てた女子高生集団が時代を感じるわー。

 

そして私の想像通りの70年代。

確かに自分は当時生きてて、学生してて

その渦中にいたから気づかなかったけれど

70年代ってなーーーーーんか暗いんだよねー。

 

その暗さをもろにこの映画はあらわしてくれた。

部屋の雰囲気とか、王子スラム?とか。

 

今では考えられない個人情報を

新聞屋で働く彼はノートに細かく綴ってる。

最後、公衆電話で泣きながら…のとこは

逆探知されて警察に捕まるのかと思ったわ。

違う終わり方でした。

 

ひどくない?

鬱憤晴らしなのか、電話で新聞とってる得意先に

暴言や脅迫電話かけるなんて。

あり得ないんですけど!

ガスタンク爆発させるだ?

これって充分逮捕できる案件でしょ。

屈折した彼の心なんて知らないよ!何様なんだ?

コイツ、大人になったら絶対何か悪いことしでかすと思った。

 

時代も暗けりゃ、主人公のやってることも暗すぎる。

衣食住に困ってるわけでもなし、

同年代の職場の仲間もいるし、

一体何が不満なんだろう?

暇なんだね。必死じゃないんだ。

(ボクシング→自衛隊に行った彼は物語に必要だったのか?)

 

不快で退屈な映画でした。

尾崎の歌詞のような物語を期待して見た私がアホだった。

 

 

 

 

十九歳の地図