監督 アマンダ・シェーネル
キャスト
レーネ・セシリア・スパルロク…エレ・マリャ
ミーナ・エリーカ・スパルロク…ニェンナ
マイ・ドリス・リンピ…老女になったエレマリャ
この映画を見るまで
私はサーミ人という人たちを知らなかった。
日本でいうとアイヌ、
他アボリジニやインディアンは有名ですが
北欧の先住民族というのを初めて知りました。
昔の話で1930年代を舞台にしたストーリー。
映画を見て驚きだったのが数点あったこと。
そして差別があったこと。
スウェーデン人より人種として劣るため、
寄宿学校での勉学はするのだが
それ以上の進学ができなかったこと。
生徒が歩いて移動してる時に
子供だから楽しそうに…じゃなくって
皆うつむき加減で陰気に歩いてたこと。
進化のための人類測定として
主人公はじめ、生徒たちの骨などを計測されてたこと。
エレマリャが妹ニェンナに
サーミ人は人より脳が小さいんだから、と言っていたこと。
色々衝撃でした。
映画を見た後、この映画を調べたら
監督はサーミ人の父を持つ方で、
エレマリャたちも現サーミ人だということ。
エレマリャのアップ面が多かったため、
そして寄宿舎の生徒と交わるシーンが多かったので
気づかないでいたら
スウェーデンの学校で一緒に体育の授業をしているとき。
どんだけエレマリャが小さかったことか。
後でこれも調べたら
男性の平均身長は152cmと小柄だということ。
良い意味での驚きは
コルトという衣装がとても可愛いこと。
現代のサーミのコルトなんて
オシャレすぎて目を見張ってしまう彩です。
あとヨイク。
初めて聴きました。たぶん。
なんか、ちょっと、ずっと長く聴いてみたいなと思ったこと。
サーミが嫌いで
スウェーデン人になったエレマリャは
妹の葬式で故郷に戻ってきました。
そして妹に「許して」と謝りました。
その後、サーミの遊牧に訪れたエレマリャ。
監督からのそういう指導なのか?
どういう思いでサーミの人たちを見ているのか。
全然スッキリした顔をせず、無表情のまま彼らの生活を見てました。
サーミを離れたことで後悔はないのか。
どんな想いだったのか。