エスケーピング・マッドハウス

 

 

監督 カレン・モンクリーフ

キャスト

クリスティーナ・リッチ…ネリー・ブラウン

ジュディス・ライト…グラディ寮長

ジョシュ・ボウマン…ジョサイア医師

 

 

パッケージがどうも怖いんですよ。

このババアが主役?と思ったら

クリスティーナ・リッチが主役だった。

 

しかも見終わる少し手前で流れた

コレ「実話」!

 

何の話かというと

1800年代の精神病院の実態を暴く!

ということで記者の女性が潜入調査をしに行った。

そこでのいろんなヤバいことの数々。

 

脚色はそれなりにあるんでしょうが、

昔々の精神病患者はそれこそ世間の恥であり、

社会のつまはじきであり、

こっそりと島流しされてしまったようで。

あ、この映画の病院も現ルーズベルト島。

 

何が正常で、何が異常か。

そういう二極化に分類などされず、

ここに来たものは全員異常者で死ぬまで云々。

実際、正常だった人もおかしくなってしまうと思う。

 

患者におこなってきた「治療」という行為が基地外じみてて。

この映画はそこまで残酷には描いてはいませんが

日常的に折檻や、「しつけ」という残虐な行為をしていたのだろうと

なんとなく匂わせてくれるのが感じ取れます。

 

ジョサイア医師っていうのが味方っぽいですが、

コイツ、最初っからうさん臭い奴だと思ってました。

あの笑顔の裏には…

やはり悪魔はこの病院に2人いましたわ。

 

寮長というババアは「治療よ!」と言い

ネリーにとんでもないことをしでかしますが、

アイツ医者じゃないよね?

ただの寮長だよね?

施設管理のオバサンってことだよね?

もう孤島で、病院しかないもんだから絶対的服従なんだ。

このババアに目をつけられたら個人の尊厳などなし。

歪みまくった性格はあの年じゃ、もう治らない。

 

ネリーが病院に入ってから長い期間だと思ったけど

実際は10日間だったらしく、

でもたった10日間であそこまでいろんな事が起きたのかと思うと

恐ろしいです。

 

潜入するためにと行動を起こしたネリーが

これまたすごいんだ。

キューバの宿泊所で頭おかしい人を演じ、

警察に連れてかれ、裁判所で精神鑑定され、送られたと。

その鑑定の医師とどれだけ裏事情を話したのか?

映画では知った関係のようにされてましたがね。

 

揺り椅子に座った寮長の

すっとぼけた満足気な顔が、まあ憎たらしいこと!

 

 

 

 

 

 

 

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