グッド・ネイバー

 

 

監督 カスラ・ファラハニ

キャスト

ジェームズ・カーン…グレイニ―

ローガン・ミラー…イーサン

キーア・ギルクリスト…ショーン

 

 

悲しみと怒りとで虚脱したわ。

 

このジャケットのサブタイトルみたいなの見て。

「このジジイかなりヤバい」

 

⤴日本の誰がこんなフレーズ考えたんだ?

中身見たのか?

このキャッチコピーからすると

ババアが怖い「スペル」のようなサスペンス版だと思うがな。

ついでに言っとくが、「スペル」はホントにババア怖かった。

そして汚かった。

 

人目を引くタイトルをつければ

見る機会が確かに増えるのかもしれないが、

これはいただけない。

付けた人は人の痛みを感じないのだろうか?

 

まさに私もその一人だったわけで、

爺さんがとんでもないことしでかすんだろうな、

ハチャメチャな展開になるんだろうなと思って見始めた。

 

予想外だった。

じいさんメインでなく、向かいの高校生とその友人が

実験という名の怪奇現象ドッキリだぁ!ってふざけた案で

じいさんの留守中にカメラや小細工をし、

毎夜寝てるとこを何かしらの方法で起こして

じいさんの動揺ぶりを見て楽しむという

なんとも下劣極まりない彼らの視点からだった。

 

前半30分すぎてクソみたいな行動を起こしてる彼らが

つまらなさ過ぎてウトウトしかけたわ。

でもね、後半…地下室に何があったかのくだりから

その後のじいさんの行動を見てボロボロ泣いちゃったわ。

 

直接に子供らは手を下したわけではない。

そして少年法によって守られる。

法ではその量刑しか出せない。

が、秩序としてはどうなのか?

じいさんがそこに至った経緯を彼らはどう思うのか。

 

映画を見ている側の第三者として

じいさんと高校生の両方のやってることを知ってるわけだが

裁判で言葉だけの断片的な物言い方で

果たして高校生はじいさんがあの行動を起こした気持ちを

汲み取ることができたのだろうか。

 

裁判所から出てきて

マスコミのインタビュアー&カメラに囲まれた

イーサンの表情。

どのように私は受け止めればいいのか未だにわからない。

 

モヤモヤしたままブログを書くことに。

すると

「このジジイかなりヤバい」と。

怒りどころがこのフレーズを名付けた人に向く気持ちわかってほしい。

 

 

 

 

グッド・ネイバー (字幕版)