愚行録

 

 

 

監督 石川慶

キャスト

妻夫木聡…田中武志

満島ひかり田中光

濱田マリ…橘弁護士

 

 

いいタイトルです。

この内容にピッタリのタイトルです。

 

週刊誌記者の田中は

まだ犯人が捕まっていない1年前の一家殺人事件の

真相を掴もうと

被害者の関係者たちに聞きに回ります。

 

その関係者の人々の回想を主にしてます。

それと我が子をネグレストして逮捕された妹光子の現状。

 

ブッキーと満島の面会シーンが現れた時点で

「悪人」を思い出しました。

あれから6~7年経ってるよね。共演して。

今回は兄妹役。

 

被害者家族が結婚する前に関わった人たちが

当時の彼らはどんなだったかと遡った回想でした。

要は自分がやった行いも含めて、

他人がやった愚行も記者に話して

徐々に紐解かれていくという。

 

大学のシーンで

いわゆるセレブの内部生、その他は外部生と

グループ分けされてて

外部生から内部に昇格できたのが美貌と知性があった被害者妻。

 

もうね、そこからして私には知らない世界です。

「誰もが憧れる華やかなエリート家族」

格差社会ではなく、階級社会だ」

こんなようなセリフがあったと思うんですが

きっと少数派なのかもしれません。

私はエリート家族に憧れたことなどこれっぽっちもありません。

 

階級社会ね。

層でいえば思いっきり私は下層です。

でも上層に行こうとも思ったことがないもんで。

エリートも知り合う機会もないもんで(笑)

っつか、そんなことよりもまず人柄優先に付き合うよ。

あの大学での内部生男子は昔の石田純一みたいな感じで嫌だ。

 

 

価値観の違いと言えばそれまでなんですが

人って上を見続けてもいいんですよ。

いえ、目指すものがあったほうがいい。

 

でも上に行くために

人を踏み台にしたり、陥れたりっていうのはナシでしょ。

 

映画の中で人々の愚行が明らかにされてく過程が

だんだん嫌な気分というのか、うんざりしてきました。

人の汚い面ばっかり画面から突き付けられてくる。

どうなっていくのかという興味を持ちながら、

こいつらのことなんて、もう知りたくもないわ!

という気持ちが交差してました。

 

ひとつだけ愚行に共感したのは…

冒頭のバスの中での出来事。

あのオッサンの注意の仕方じゃ私もやるかもしれない、

と悪魔の気持ちが一瞬湧きました。

 

皆さん、演技上手いですね。

若い女優さんたちはメキメキうまくなりました。

満島さんびいきだから彼女が一番だけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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