半世界

 

 

監督 坂本順治

キャスト

稲垣吾郎…高村紘

長谷川博己…沖山瑛介

池脇千鶴…高村初乃

 

 

ゴローちゃんの引き出しがまたひとつ増えた?作品。

決して役者としては下手ではないと思う。

クセのある役や、意外な一面なども時には出すのでね。

ただ、キムタクと似ていて

何を演じても「稲垣吾郎」がつきまとう。

 

この映画では

そのゴローちゃんをだいぶはぎ取って演じたようだ。

意外と言えば意外に当てはまるのか。

だいぶ引き算していったら高村紘になったのかも。

でも高村紘の所々がゴローちゃんと被るのが、なんかちょっと。

 

炭焼職人という職業を焦点にしたんだ。

こっちのほうが意外性があったな。

ふだん、こういうお仕事見れませんから。

見ながら「鉄腕ダッシュ」が頭の中でチラつきましたが。

 

半世界っていうタイトルはどうして?と調べてったら

監督がいろんなとこで語ってるのでそれはよしとしても、

解釈は各々でいいと思うんだ。

 

人間はいろんな細胞の集合体で出来た小宇宙ととらえてます。

子供でも大人にも個々の世界があって、

その中で悩んだり戦ったり喜んだりと

その人の持つ世界がある。

自分が見てる世界だけが世界じゃないよ、とも言えるしさ、

40手前の男たちの人生の折り返し地点と思ってもいいしさ、

いろんな意味での半世界でいいんじゃないでしょうか。

 

ある木に埋めた

3人の思い出が詰まった宝箱。

掘り返して見たものの、まだ続くから、とまた埋めた。

世界は続くし宇宙も続く。

それを半世界ととらえてもいいんだろうし。

 

なんとなーく予想はしてたんですが

最後の方でやっぱりそうきたか!

冒頭の「3か月前」っていうとこで、それっぽすぎた。

でもあの終わり方なら違うラストでも良かったのでは?

瑛介の悲しみと悔しさにググッときたけど

(長谷川さん、アンタ上手すぎだよ)

瑛介なら遅かれ早かれ気づけたはず。

 

小学中学からの同級生が大人になっても続いてる。

わかります、私もそうですし。

それぞれ所帯持っちゃうとそこまで頻繁に親身に動けませんが

(コロナで電話やメールのみになってるしさ)

人を認め合う大切さって大事よね!と思う映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

半世界