西遊記2 妖怪の逆襲

 

 

監督 ツイ・ハーク

キャスト

クリス・ウー…三蔵法師

ケニー・リン…孫悟空

ヤン・イーウェイ…猪八戒

 

 

はじまりのはじまりという西遊記1からの続編。

1の方は私はかなり面白かったので

期待して見ました。

 

が!全キャスト総入れ替え!

唯一、ちょこちょこ回想シーンで出てくる段(スー・チー)は

同じだけどあくまでも回想なんで、前のを使ってる。

 

完全にキャストを無視して見てればいいんですが、

偏屈な頭だとどうしても前のと比較してしまう。

これは

1の評価がいい人なら2はアレレ~?って思うかも。

反対に1がダメダメと思うなら2の方がいいのかも。

 

三蔵法師は私は絶対1の方がいい。

演じた人がどうのじゃなくって、三蔵の姿勢が。

1での三蔵(玄奘)は段に恋し、

2では小善に恋する。

なぜかこの恋物語が加わるんだけど、三蔵の真意が伝わってこない。

 

最後の方で明かされる実は演技でした!っていうのもそうだけど

恋物語も含めて、三蔵の「凛とした使いの者」としての

姿勢が前より見えてこなかった。

 

言うこと聞かない悟空を鞭でたたくのも

ただ痛めつけてるようにしか見えなかった。

愛の鞭に見えん!

 

キャストが変わったため

ケニーリン演じる悟空が、悟空と認識するまで数秒時間かかる。

前の悟空(ホアンポー)は元からサル顔に近いのだが

ケニーリンはどう見ても濃い顔で松田優作系の顔。

それが悟空だぜ。ん?と一瞬思うわ。

見ていくうちに、まあ、この悟空でもいいかとなっていく。

 

CGは変わらず素晴らしい。

人間化の悟空が本当のサルの孫悟空に変化するシーンなど

ニヤリとしてしまう。

 

種明かしで、演技でした!のオチだけども

それは三蔵と悟空がいつの間にか

悪者を倒すために一芝居しましたな話なんですが、

八戒沙悟浄は知らなかったのかね?

三蔵が巨猿悟空に飲み込まれたときに

八戒が「わーい、天竺行かなくなって嬉しいなー」

って叫んでたのも演技なのかな?

なぜそこまでも見てる側が推理しなくちゃいけないんだ。

 

お約束のように

ラストではまたあの曲がかかりました。

 

これはお話としてはホント面白いんで

また作ってほしいなと思います。

キャストをまた変えてもいいんで。

 

 

 

西遊記2~妖怪の逆襲~(字幕版)