キャスト
レオナルド・ディカプリオ…ヒュー・グラス
ドーナル・グリーソン…アンドリュー・ヘンリー
はぁ~しんどい映画でした。
内容をよく知らずで。
雪の中、過酷な撮影で、苦手なものを食べたというぐらいしか。
ディカプリオがこれでやっと賞とったのは知っている。
これはモノ食べながらとか見ちゃだめです。
あと、ながら見もダメです。
音楽すらもほぼあってないようなもの。
この映画にじっと向き合ってなんぼ。。。
と言っても、中身は難しくない。
瀕死のディカプリオが仲間に見捨てられ、
その途中で最愛の息子が殺され、
殺した奴を復讐しようと執念で追っていくという。
なぜ瀕死の状態になったか。
それはクマと格闘したの。
一番の大盛り上がりなシーンはこれですね。
もちろん危ないシーンはCGなんでしょうが、
ホントに技術が素晴らしくて
息するの忘れるほど見入ってしまった。
でも死なないんだよ。
普通ならクマ爪で肉に刺さり出血多量か、
圧死でしょ。
それから色々他の族から逃げ回ったりもある。
逃げる過程で真冬の川に流されてっていうシーンも。
でも死なないんだよ。
一人孤独に真冬の山で、しかも大けがを負いながらのサバイバル。
トム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」よりサバイバル感強く、
ブルース・ウイリスの「ダイ・ハード」より死なない強さ。
これがフィクションじゃなく、実話ってとこがなんとも。
途中、原住民のバイソン肉を食らってる人に遭遇。
ソフトバレエの遠藤さん似。(あれ?違う?)
ディカプリオ、ベジタリアンなのによく頑張ったぞ!
星空の下で2人でベロ出しシーンが良かった。
そうそう、衝撃はもうひとつ!
フォォーと思ったのが、
殺された馬の肝臓を取り出し、その馬の中に入り
暖をとって寝るという。
思いもよらない思い付き!
イニャリトゥの作品は「バードマン」しか知らなくて
それが非常につまらなかったのね。
だから「レヴェナント」は私に合うのか微妙な思いで見ましたが
過酷な自然を描いてくれたとこはとても良かった。
&カメラワーク。
どしても寒いんで白い息があがる。
カメラに顔が近づきゃ息で曇る。
でも、それほど寒いんだよっていうのがありありわかる。
あと人の顔(目)が手前ドアップで風景バックの遠近感。
これって、なんでか耳を澄まして見たくなる(笑)
今にも死にそうだったのに
あそこまで治療もせずに蘇ったヒューグラス。
回復力はどこの誰よりもハンパないです。
病は気からというけれど、
迫りくる死さえも遠のけた実在のヒューグラス。
そのヒューの気迫をそのまま演じたディカプリオ。
より良く見せてくれた撮影班。
やはり受賞作品でした。