レヴェナント 蘇えりし者

 

 

監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

キャスト

レオナルド・ディカプリオ…ヒュー・グラス

トム・ハーディ…ジョン・フィッツジェラルド

ドーナル・グリーソン…アンドリュー・ヘンリー

 

 

はぁ~しんどい映画でした。

内容をよく知らずで。

雪の中、過酷な撮影で、苦手なものを食べたというぐらいしか。

ディカプリオがこれでやっと賞とったのは知っている。

 

これはモノ食べながらとか見ちゃだめです。

あと、ながら見もダメです。

音楽すらもほぼあってないようなもの。

この映画にじっと向き合ってなんぼ。。。

 

と言っても、中身は難しくない。

瀕死のディカプリオが仲間に見捨てられ、

その途中で最愛の息子が殺され、

殺した奴を復讐しようと執念で追っていくという。

 

なぜ瀕死の状態になったか。

それはクマと格闘したの。

一番の大盛り上がりなシーンはこれですね。

もちろん危ないシーンはCGなんでしょうが、

ホントに技術が素晴らしくて

息するの忘れるほど見入ってしまった。

 

でも死なないんだよ。

普通ならクマ爪で肉に刺さり出血多量か、

圧死でしょ。

 

それから色々他の族から逃げ回ったりもある。

逃げる過程で真冬の川に流されてっていうシーンも。

でも死なないんだよ。

 

一人孤独に真冬の山で、しかも大けがを負いながらのサバイバル。

トム・ハンクスの「キャスト・アウェイ」よりサバイバル感強く、

ブルース・ウイリスの「ダイ・ハード」より死なない強さ。

これがフィクションじゃなく、実話ってとこがなんとも。

 

途中、原住民のバイソン肉を食らってる人に遭遇。

ソフトバレエの遠藤さん似。(あれ?違う?)

ディカプリオ、ベジタリアンなのによく頑張ったぞ!

星空の下で2人でベロ出しシーンが良かった。

 

そうそう、衝撃はもうひとつ!

フォォーと思ったのが、

殺された馬の肝臓を取り出し、その馬の中に入り

暖をとって寝るという。

思いもよらない思い付き!

 

イニャリトゥの作品は「バードマン」しか知らなくて

それが非常につまらなかったのね。

だから「レヴェナント」は私に合うのか微妙な思いで見ましたが

過酷な自然を描いてくれたとこはとても良かった。

&カメラワーク。

どしても寒いんで白い息があがる。

カメラに顔が近づきゃ息で曇る。

でも、それほど寒いんだよっていうのがありありわかる。

あと人の顔(目)が手前ドアップで風景バックの遠近感。

これって、なんでか耳を澄まして見たくなる(笑)

 

今にも死にそうだったのに

あそこまで治療もせずに蘇ったヒューグラス。

回復力はどこの誰よりもハンパないです。

 

病は気からというけれど、

迫りくる死さえも遠のけた実在のヒューグラス。

そのヒューの気迫をそのまま演じたディカプリオ。

より良く見せてくれた撮影班。

やはり受賞作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

レヴェナント:蘇えりし者 (字幕版)