チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~

 

 

 

監督 ヴァンサン・パロノー

   マルジャン・サトラピ

キャスト

マチュー・アマルリック…ナセル・アリ

マリア・デ・メデロス…ファランギース

ゴルシフテ・ファラハニ…イラ―ヌ

 

 

なんと主人公、個性的な顔立ちの方だこと!

目力、強し!!

三上博史にひげ生やしたような。

いや、たぶんこの人見たことあるんだけど

この映画では一瞬初めて見た印象を持った。

 

出だし冒頭、絵本なのか影絵のような画で

次々とシーンは変わっていくのに

かごから飛び出した鳥はどこまでもずっと飛んでるという。

ファンタジーなんだろうね、楽しいかな?

とちょっとワクワクした気持ちで見始めました。

 

ファンタジー要素もありますが

最後は悲しいハッピーエンドだったのかも。

原作がマンガみたいですが

へぇ、よくここまで仕上げたなーと。

 

アズラエルってなんだろ?

と思ったらイスラエルの死の天使らしい。

んー、造形はどこかで見たことあるのに…

全身真っ黒で目と歯が白く強調。

あたしゃマーベルの一員の人かと思ったよ。

 

主人公のナセルアリ。

妻のファランギース

そしてアリが愛したイラ―ヌ。

もうみんな悲しいの。

皆の気持ちを想うと胸が痛くなる。

でもな、一番苦しいのは

私としてはファランギースだな。

 

叶わない恋は確かに美しさが際立って

忘れられない恋と化してしまうけど…

子供のころからナセルアリを想い続けて

いざ結婚まで出来て子供まで設けてはいても

相手のアリは愛してはくれない。

一緒に住んでいるのに心が通い合っていない。

キッツいですわ、これ。

 

だからって彼の体の一部と言ってもいいバイオリンを

叩き壊すってのはあり得ない仕打ちだし、

「絶対許さない」と言われてもしゃあないね。

 

イラ―ヌ役の女優さんが

えらいベッピンさんでした。

フランス語はなんであんなにロマンチックに聞こえるんだろう。

 

 

 

 

 

 

チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~ (字幕版)