クロッシング

 

 

監督 アントワン・フークア

キャスト

リチャード・ギア…エディ

イーサン・ホーク…サル

ドン・チードル…タンゴ

 

 

3人が違う目的で公営住宅に集まるってよ。

この3人が主役かぁ。

大物俳優が揃ったんだからつまらないわけがない!

ってことで見始めました。

 

タイトルがクロッシングっていうぐらいだから

どこかでクロスするんだよね。

が、待てども待てどもクロスしない。

すれ違うシーンは一瞬あるが、知らない者同士なんで

何もクロスされない。

おい、タイトルが違うだろう。

 

出だしのイーサンの車内発砲で驚き、

ああ、例のごとく悪徳警官なのねと。

ギアは定年間近の孤独そうな役。

チードルは潜入捜査官。

この3人のそれぞれの動きが絡まないまま

オムニバスで入れ替わりに映される。

見ていて、なんか面白くない。

 

彼ら3人が警官なのはわかるのに

入れ替わりが早すぎて、

内面の葛藤や事情を知る間もなく次の人のストーリーが始まる。

もうちょっと焦点をじっくり当てて次に行けよ、

それか3人じゃなく一人に絞って映画にすればいいんじゃ?

などと不満を持ちながら見ていく羽目に。

 

チードル場面のウィル・バットン演じる副署長が

いつもニヤニヤしていて気に食わない。

エレンバーキンの役なんてもってのほか。

差別主義者で虫けらのように扱う彼女こそ殺してやりたい憎い役。

 

イーサンは金で悩み

チードルは友情と昇進の板挟み

ギアはこの先何もない人生。

悲壮感が漂う。

輪をかけて音楽も重厚そうな悲しそうなメロディで

余計に鬱々感が増してくる。

そして今でも続いてる黒人差別。

仲間の裏切り。

もう暗い、暗すぎる。

 

3人が交叉しないまま

違う目的で公営住宅に向かう。

それぞれが「悪い奴」を追って。

わるいやつらは場所柄なのか全員黒人なのだが)

黒人、公営住宅わるいやつらラップ系の音楽

なんかろくなイメージじゃないんですけど。

言い換えれば公営住宅には

わるいやつらがいっぱい住んでて迷惑な存在に思われてしまう。

偏見ですかね?

 

すべてにおいて重苦しく、

妙な緊張感もありモヤモヤしたまんまの映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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