フィールド・オブ・ドリームス

 

 

監督 フィル・アルデン・ロビンソン

キャスト

ケビン・コスナー…レイ・キンセラ

エイミー・マディガン…アニー・キンセラ

レイ・リオッタシューレスジョー・ジャクソン

 

 

 

当時、私はビデオ屋に勤めていたのに

なぜこれを見てこなかったんだろう。

野球に興味がなかったからか?

でもきっと、あの当時見ても

この良さは伝わらなかったかもしれない。

今見ることに意味がある?

 

と言っても今も野球のことはそんなに知らない。

昔活躍していた米野球選手なんてごくわずかだし。

それなのに!

それなのに何度も鳥肌が襲ってきては

何度も涙が目にたまってくるっていう不思議はなんだろう。

 

シューレスジョーが現れたとき。

テレンスマンが一緒にアイオワに行くと行ったとき。

野球場にいっぱい選手がいたとき。

ドクターグラハムがトウモロコシ畑に戻っていくとき。

父ジョンキンセラが登場したとき。

最後、車のライトの列が遠方から続いてるとき。

なんなんだ、この人泣かせの映画は。

 

野球を題材にはしてるけど

これは野球映画ではなく、最高のファンタジーじゃないか。

しかも頭ガチガチな理屈や理論映画じゃなく

ソウルに入り込み、一回こっきりの夢物語のような、

でもしっかりと心に刻み込まれるストーリー。

ああ、やっぱり若いときに見ても感動しなかっただろう。

 

今も悪くはないけど

このころのレイ・リオッタはカッコいい。

だんだん悪役が板についてくる彼が好きだがね。

 

お告げの声がありました。

「それを作れば彼はやってくる」

「彼の苦痛を癒せ」

「やり遂げるのだ」

ミステリーな声で誰の声なのかもわからず。

見終えた結果、私はすべての人に当てはまるんじゃないのかと。

レイもジョーにもジョンにもテレンスマンにも。

 

そうそう、テレンスマンは

とうもろこし畑の向こうに行っちゃいましたが

その後はどうなったんだろう。

ジョーたちが球場に行き来できるのだから

きっと一緒になって戻ってくると解釈します。

 

なんでこんなにいい映画なのかということを

やっと30年以上の時を経て理解しました(笑)

揺さぶられる、しびれる映画でした。

 

 

 

 

 

 

フィールド・オブ・ドリームス (字幕版)