マンチェスター・バイ・ザ・シー

 

 

監督 ケネス・ロナーガン

キャスト

ケイシー・アフレック…リー

ルーカス・ヘッジズ…パトリック

カイル・チャンドラー…ジョー

 

 

好きな顔だわー、ケイシーアフレック。

ビリージョーに似てるからか、この手の顔が好きなだけか。

あ、けどどっちにも似てると言われてる

ジョヴァンニ・リビシの顔は苦手。

 

前情報全くなしで、ジャケ見。

てっきりラブロマンスものかと思ったら大違い。

いろんな意味で悲しいことも楽しいことも

派手で大げさで目立つストーリーが大好きなアメリカ映画を

まるっきり覆してくれるリアリティに近い映画でした。

 

話の初めでリーの兄ジョーの訃報。

でも途中途中でジョーがまだ生きてた頃の回想シーンも。

あとリーが結婚してた時のシーンも。

つらいよね、リー。

時間がかかるよね。

辛すぎて、こんなにも人って変わってしまうのか。

 

道で元妻との再会で、会話する場面があった。

(ジャケットの二人がそのシーン)

私まで心がつぶれそうな気持で見ていた。

自分に対する怒りを浄化するまで長い長い時間が必要だ。

マンチェスターの冬景色と同じで心が凍ったまんまなんだ。

地元にいる限り、「乗り越えられそうにない」というリー。

この、生きていかなければならないリーという男が

あまりにも現実味がありすぎて

彼の哀しみがよく伝わってきた映画だった。

 

甥パトリックの悲しみも独特だ。

父の遺体との対面は3秒で終了。

亡くなった日の夜には友人や彼女を呼ぶ。

まあ、ここまではわからなくもない。

翌日?

バンド活動、もう一人の彼女といちゃつく。

たぶん一人でいたら悲しみに押しつぶされるだろうから

こういう行動も理解はしなくてはいけないが

それにしてもドライだ。

私が10代じゃないから共感できないだけなのかな。

 

様々な場面で説得力がありすぎてて

ラブロマンスだろうと軽い気持ちで見てしまったのは反省。

予想を超えた深くシミシミした映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー (字幕版)