ファーストラブ

 

 

監督 堤幸彦

キャスト

北川景子…真壁由紀

中村倫也庵野迦葉

芳根京子…聖山環菜

 

 

とっ散らかった話でした。

父親殺しの犯罪サスペンスを主軸と思ってたら

主人公の過去のロマンスとかも出てくるわ、

どっちやねん!

 

後で知ったけど

この話、直木賞受賞した小説が原作だって?

えー、本の中身と映画ってじゃあ違ってるよね?

こんなん終わらせ方、無理があるでしょう。

 

カンナが逮捕され、弁護士迦葉はカンナをくせ者だという。

父親を殺した動機を、カンナ自身が誰かに見つけてくれという。

面会室で身を乗り出して、大声で暴れたりもしてる。

闇抱えてるのなら、それも納得するが

後半からどんどん変わってきてるよね。

 

たぶん一番クセ強そうな窪塚君が

一番誰よりも優しい役を演じてたのがツボでした。

あんな抑えた演技。上手いわー。

聖人君子みたいな役(笑)

 

由紀やカンナと同じ境遇でないから

理解しにくい箇所があったんですが、

父親が少女買春していたり、

デッサンモデルで多数の男性から見られることでの

父親嫌悪感っていうの?

あれがわかりませんでした。

目が怖い…って二人とも言ってましたが、

汚らわしいという感情は持つとは思いますが

じっと見られる、という意味での目が怖いだったのかな。

父親からの性暴力でもないしなあ。

うーん、わかんない。

 

カンナ母も自傷癖があったかのようなシーン。

だから、どうして自分の娘の行為をわかってあげられないのか。

娘カンナよりも、母の方が闇が深く感じますし、

この母のストーリーもできちゃいそうな。

木村佳乃はこういう役がはまってきましたね。

 

話はともかくとして

俳優さんたちの演技力は高いと思います。

あの北川さんもグンとうまくなったと思うのです。

嗚咽のシーンなんてリアルっぽさがすごく出てたし。

大学生時代のカツラは変でしたが。

 

心の傷か。

みんな程度の差こそあれ、思い出したくない過去はあると思う。

この映画見て、私も封印してた記憶が少し蘇ってしまった。

発散できるものは外に吐き出して、

言えないものは死ぬまで誰にも話さない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ファーストラヴ