去年の冬、きみと別れ

 

 

監督 瀧本智行

キャスト

岩田剛典…耶雲恭介

山本美月…松田百合子

斎藤工…木原坂雄大

 

 

すっかり騙された!

まずタイトルに騙された。

王道の悲しいラブストーリーではない。

 

タイトルが中途半端なのでなんだろ?

ですが、この続きは作品ラストでわかる。

それが、たまらなく悲しいし驚く。

 

原作小説があるんですが読んでない。

でも、これきっと原作が実にいいんだと思う。

最初一瞬見逃したかなーと錯覚に陥る第二章。

ここからしてもう上手い。

 

見ていくうちにどんどん深みにはまっていく。

途中よくあるあるサスペンス仕立てだけど

そうは問屋が…でひっくり返される。

 

なんていうのか、出てくる人たちの力関係が

くるくる変わるので油断できない。

 

それとやっぱりイケメン男優陣。

ガンちゃんは次々に勢い上げてるし、

斎藤工のキレっぷり。

一番好きな北村君の役は今回は嫌いだ。

顔面見てるだけでも幸せ感じるっつーのに

皆さんの狂気な役が加算されると余計に幸せ度が増す。

 

狂気と言えば、全員狂ってる。

まだ主人公の恭介の狂気はわかるが

ここまで実行力がある人間は少ないだろう。

いや、一回自分を殺さないとできない業だ。

 

だからもう一度繰り返すが

去年の冬、きみと別れ」の後に続く

最後の一言がわかってしまったシーンでは

鳥肌が立ち、彼の業を悲しむことに。

 

自分も一緒に蝕まれていきそうな感覚になって

ちょっと怖かった。

 

 

 

 

 

去年の冬、きみと別れ